仏壇

 先日、ちょっとした買い物があって隣町の仏壇屋へ行った。三河浄土真宗の強い地域だから、仏壇もその豪華なことといったらありゃしない。400~500万円の仏壇など当たり前。中には1000万を超える美術品のような仏壇も展示してあった。

 ワルシャワ家は曹洞宗なので仏壇は極めて簡素だ。キンキラキンの真宗に比べれば質素この上ない・・・この下ないか(笑)。

 

 なぜこんな話を始めたかというと、今日は、「全日本宗教用具協同組合」が設定した「仏壇の日」なんだそうでございますよ。どうやら「日本書紀」に由来するらしく、さっそく調べてみました。

宇治谷孟『全現代語訳 日本書紀』(講談社学術文庫)から。

《二十七日、詔して、「国々で、家ごとに仏舎をつくり、仏像と経典を置いて、礼拝供養せよ」と言われた。》

 詔したのは天武天皇で、彼が大和の国の隅々まで仏を広めていったのである。仏教伝来して百年足らずで、異国の神を戴いての国家運営を、天武・大和朝廷は本腰を入れはじめる。このあたりは、仏教に対する観点が違うけれども、手塚治虫の『火の鳥 太陽編』(角川書店)に詳しいので、興味のある方はご一読を。