2パターン

 昨日のことだ。ちょいと車で外出した。信号のない横断歩道で歩行者と出くわした。ナップサックを背負った40代の男が、スマホを操作しながらワシャの目の前の歩道をのそのそと歩いている。別段、大した待ち時間ではないのだが、もう少しスタスタと歩いてくれてもよさそうなものだ。
 郊外のショッピングセンターの地下の駐車場。比較的混んでいて、なかなか駐車スペースが空いていない。ぐるぐると地下駐を回っていると、歩行者通路を赤ん坊を抱いた30代の女性が通りかかった。もちろんワシャは一時停止をする。そうすると女性はペコリと頭を下げて小走りに横断白線の上を通り過ぎていった。偉い!
 もちろんワシャも自転車であろうと歩行の際であろうと、他者を待たせる場合には必ず会釈をして、ポーズだけでも小走りを演出する。「オレさまが横断歩道を渡っているのだ。車は黙って待っていろ」では、気持ちよく譲ってくれたドライバーに申し訳ないと思う優しさがほしい。
 会釈・小走りの女性は、教養と気品にあふれ、スマホ・のっそり男は傍若無人で無神経そうだった。