昨日、夕方から隣町に所用があって、車で出かけた。家を出たのが4時半くらいだった。家から出て100mも走らないうちに、フロントガラスにボタッと大きな水滴が落ちた。と思ったら、ボタボタボタボタボタボタ・・・あっという間にフロントガラスは視界をさえぎられた。ワイパーをハイにしても追いつかない。ワシャは路肩に車を寄せて、雨脚の弱くなるのを待った。
ところが、雨は轟々と強さを増してくる。ワシャが住宅地の中の路地を走っていて、比較的路肩の広いところで停車しているのだが、ここがやや低みになっている。なんだか道路が川のようになってきた。こいつはちょいとヤバそうだ。ワシャは、車をスタートさせたのだが、もう視界はまったく効かない。ヘッドライトを点けて、ゆっくりと幹線道路にまでたどり着いた。しかし、豪雨はまったく収まるところを知らず、幹線道路も川のようになっている。
久し振りに恐い雨だった。地下道や低い場所を避けて、新幹線を越えて市街地の南に出たら、快晴だった。
所用を終えての帰り道。大きな交差点で信号待ちをしていた。そこは4車線あって交通量も多いので、横断が1カ所自転車も通行できる歩道橋になっている。だから路面には横断歩道はない。
そこを白髪頭のジジイがケッタで、平然と、さらに信号を無視して走っていく。停まらなくてもいいのに、右折車両がジジイを通すために、待ってくれている。これに対しても、なんの会釈もなしにである。
かたや、別の横断歩道では、自転車の女子高生が、歩道の前で停まってくれた車に笑顔で頭を下げて通っていった。爽やかだった。
今どきのジジイはマナーが悪い。今どきの若い者のほうがよほど立派だ。
家に帰ってひとっ風呂浴びようと、浴室のドアを開けた。そうしたら浴室の中が紅に染まっているではあ~りませんか。
「なんじゃこりゃ!」と松田勇作ふうに驚いてしまった。
東に開いた窓から夕焼けの紅が浴室に差し込んでいた。東の空なのに真っ赤だったんですよ。
こいつは気持ちいい。さっそく窓を全開にして、赤く染まった青い空と白い雲を愛でながら湯船に浸かったのでした。空は薄紫に、雲はピンクに・・・あ~疲れが癒される~。
刷毛で引いたようなピンクい雲が徐々にかたちを変えていく。およよ、「斑さま」のように見えるではありませんか。ありがたやありがたや。