寒い

 夕べ、10時過ぎに寝ようと思って2階の寝室に行って驚いた。枕元の温度計が34度を標示しているではないか。「げげー!」てなもんですわ。夕方から窓は開けておいたんですよ。でも、まったく室温は下がっていない。「こりゃだめだ」てなことで、あわててエアコンを点けましたがな。

徒然草』に「家の作りやうは夏をむねとすべし」という一言がある。暑い時分に住みにくい家は堪えがたいと言っている。夏、涼しい家にしておけば冬の寒さはなんとかなるのである。ところが、ワシャの家は、小さな部屋で仕切られた風通しの悪い作りになっている。冬は過ごしやすいが、夏は大変だ。まぁ兼好法師の頃にはなかったエアコンをフルに使わせてもらっている。

 ワシャの町の図書館は駅前に新築された。旧の図書館は市街地の南にあって30年が経過していたのだが、最後の3年くらいは空調機が壊れてしまって、夏は暑かった。苦情のトップも「暑い!」だった。図書館は本を貸してナンボ、快適な読書空間を提供してナンボというものなのだが、暑さ対策をするということがメインの仕事になっていたと、そこの館長がこぼしていた。
 ケチな自治体は「我慢」を強要する。「もう建て替えるのだから2年くらい我慢できるだろう」と「暑さ対策」の予算を切ってくるそうだ。おまえらはいいよね、エアコンの効いた風通しのいい事務室で、緑化だか何だかで緑のカーテンを作ってさ。その金で何台の小型エアコンが設置できると思っているんだ……と某関係者が言っていた。

 豊田市の小学校で1年生の男の子が熱中症で亡くなった。かわいそうなことをした。この猛暑である。それも炎天、その最中にわざわざ校外学習をするかね。あらかじめ決まっていたから担任は実施したのだろうけれど、もう少し柔軟な対応ができなかったものか。校外学習からもどって、エアコンのない室温37度の教室で男の子は倒れてしまった。
 これでケチな自治体の小中学校のエアコン設置が進むのだろうが、そんなものさっさと設置しておけばよかったのだ。

 今朝のテレビニュースでも「猛暑」ネタが猛威を振るっている。しかしそのニュースを伝えるのはスーツにネクタイをしめたアナウンサーである。おまえの姿がむさ苦しいわ!よほど冷房を効かせたスタジオで撮影しているのだろう。もっと涼しげな格好をして、見た目だけでも視聴者に涼を届けろよ。女子アナなんかは水着でもいいくらいだ……とは言いません。フェミニストなんで(笑)。

 タイトルは最初「暑い」だったんですが、タイトルだけでも涼しさをと考え「寒い」にしておきました。まったく涼しくないと思いますが。

 写真ですが涼しさを味わってくだされ。
https://matome.naver.jp/odai/2137192017731935501