つい二週間前は、会議中にエアコンを入れていた。それが今朝は足元の電気ストーブを400wでつけている。季節がうつろうのは早い。
 作家の東良美季さんが、「秋は深まる」と言うが、「春、夏、冬」は深まるとは言わない。「夏が終わる」とは言うが、「春、秋、冬」は終わると言わない……というようなことを書いておられた。確かにそうだ。徐々にではあるがワシャの周囲では、秋が深まっている。それにつれて夏は終わった。ワシャの勤務先では、10月の1週目まではクールビズが適応されていて、Tシャツで仕事をする若い社員が何人もいた。それが昨日は、スーツの上に薄手のパーカーを着こまないと夜は寒かった。
 秋は来る。春も夏も冬も来る。秋はゆく。春も夏もゆくけれど、冬は行ったかなぁ。
 来るほうでは、「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」、ゆくほうでは「ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲」なんて歌が有名である。前の歌は古今集藤原敏行朝臣、後の歌は佐佐木信綱の作である。どちらもいい歌ですね。
 今日も天が高い。