劣天声人語

 今朝の天声人語がまた酷い。相変わらずデジタル版では「ちょい見せ」で客を誘っているが、場末のストリップ小屋商法に引っ掛かってたまるかってんだ。だから自分で書くもんね。お題は「自衛官の暴言」。
 天声人語氏、まずは先の大戦末期の「敵性語」あたりから書き起こす。
《戦時中は「敵」という言葉がひんぱんに使われた。日常生活にも及び、英語が「敵性語」とされて、サイダーは噴出水、フライは洋天になった……》
 そして、青い目をしたお人形は「敵性人形」、贅沢も「敵」になったと続ける。ここまでは落語で言うところのマクラでやんす。ここから核心に入っていく。ところが一番大切な部分でのっけからずっこける。
《いま日常語で敵を使うとすれば、スポーツでの「好敵手」「敵失」などだろうか。》
 んなわけねぇだろ。「仮想敵国」「敵視」「敵前逃亡」「衆寡敵せず」「敵対」「敵役」「敵基地」など日常的にくされ朝日の紙面に載っているぞ。むしろ「好敵手」とか「敵失」なんてことばは久しぶりに見たわい。
 まあいいや。続ける。
《それだけに、ざわっとする言い方であった。》
 なにが?
《「お前は国民の敵だ」。30代の幹部自衛官の男性が路上で、民進党小西洋之参院議員に対して浴びせたという。》
 ううむ、この幹部自衛官はかなり遠慮したな。小西議員とは極めて特殊な議員である。委員会でダイビングをするくらいの阿呆、とてもじゃないが「国民の味方だ」とは言えない。どこのどういった機関とつながりがあるのか知らないが、おそらくこの手の議員がのさばるようになったら、韓国が北朝鮮に呑みこまれるように、日本国は支那の圧政下に組み込まれるであろう。それほど、有田芳生福島瑞穂などに代表される「日本よりも支那・朝鮮好き」な議員は危険なのである。おそらく30代の自衛官はその危機感がつのって「先制攻撃」を仕掛けたものと思われる。いやいや「先制攻撃」ではない。先にバカスカミサイルを撃ってきたのは小西議員だった。小西議員がクイズ大好きで、国会の場でつまらないクイズを安倍首相などに出して、貴重な審議時間を空費しているのは有名な話。これが「国民の敵」でなくてなんであろう。

 バカの仕掛けた先制攻撃(ツイート)がこれだ。すでに卑怯なバカは削除してなにもなかったふりをしているが、このネット社会でそう簡単に口を拭えないのだった(笑)。ワシャも写しておこう。
《安倍首相は、自衛隊員の母親の望みを無視し、隊員に子供をも殺傷する「恐怖の使徒」を強制する違憲立法を強行》
 バカは「第70回国連総会」における安倍総理大臣の一般討論演説を曲解し、自衛隊員を「恐怖の使徒」と言いやがった。国防は国家の要ですぞ。自衛隊は命を賭けて日本人を日本の国土を守っている。その兵士たちにむかって「恐怖の使徒」とは何事か!そこまで言われればバカを見かけて「国民の敵」と言いたくなる心情も理解できる。

 本論からずいぶん離れてしまったが、小西議員に対する自衛官の発言は、上記のような事情があるということを、天声人語は見事になにも語らず、一方的に自衛官発言を槍玉に挙げる
《日本には軍部が暴走し、国家を牛耳った暗い過去がある》
国賊や非国民という言葉が、有無を言わせぬ暴力となった時代があった》
と話を「戦前回帰」「軍靴の音」に盛っていく。

 それは逆だ。偏った小西議員らの発言を、ことさら朝日新聞などが看板コラムで取り上げて、一方的に肩入れすることがそもそも言葉を使った洗脳と言えるし、それがそのまま暴力となる。
 朝から適当なことを書いているんじゃない。

 今朝はゆっくりと文化的に蕪村の俳句について書こうと思ったのに、つい筆が乱れた。ケッ!