パソコンで文を書くことはなんとか(笑)

 ワシャの事故の話を続けるつもりだったが、こんなおもしろい市議会議員が出てくると、どうしてもそっちに引っ張られるなぁ(笑)。

《「蹴られて倒れこんだ」最年長市議(76)が市議に“蹴り”…引き金は“罵り合う言葉”飛び交う懇談会 栃木・足利市

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c93bc039552fdba7907cb92d1b066cfbfd5e034

 最年長市議が同僚の議員を蹴り上げて負傷させたんだとさ。やれやれ、似たような話をワシャも知っているが、議員同士の暴力事件、罵り合いはどこの議会でもある話である。

 要するにバカが議員を長くやっていると、長いことが偉いことと勘違いを始めるということ。まさに年功序列の最たるもので、1期生は2期生に遠慮するし、4期5期の議員は年齢によらず経験によらず知的レベルによらず発言力だ増していく。バカであろうとマヌケであろうと保守系(笑)で期数を重ねれば議長になれる。

 どこの自治体でも似たり寄ったりだと思うが、ワシャの知っている議会の歴代議長を眺めても「この人は」と思える人はそれほど多くない。希少と言ったほうがいいだろう。基本的に議長など議会の進行原稿が読めれば務まる。いやいや漢字の読めない議長も何人もいたなぁ(笑)。

 おっと、足利市議会の話だった。上の話をし始めたのだが、調べてみるとワシャが持っていこうとした方向とはちょっと状況が違ってきた。

 蹴った76歳、それはいい。だいたいどこでも切れるのはジジイ議員と相場が決まっている。ところがこの爺さん議員、最年長であるものの1期生だった(驚)。逆に蹴られた議員は4期目の57歳、保守系の一派を束ねる中堅と言っていい。

 この還暦前の中堅議員が、職員に暴言を吐いた来年喜寿の新人を指導した。

「あなたもいい年なんだから、いい加減にしろ」

「いい年」って言ってはいけない。さらに「いい加減にしろ」と言ってしまっては喧嘩を売っているようなものだ。

「あなたも議員なんですから、いい加減にしてください」

 このくらいの言葉遣いをしておけばよかった。中堅議員にしても、もうすぐ還暦、いい年なんだから。でも4期目ということもあって、「1期目のくせに因業爺で先輩(期数)に敬意を払わない」と思っていただろう。因業爺にしてみれば「若造が先輩(年齢)に敬意を払わない」と感じていたはず。このニュース、基本的にはどちらもどちらである。

 でも、こんなことって全国の自治体で頻繁に起きている。たまたま議長や議員同士が表沙汰にしないから事なきを得ているだけのこと。

 そこで考えたい。足利市議員定数24は多過ぎないか?昨年の選挙では定数24に対して25人が立候補して80歳の新人候補がただ一人落選した。これではもののいい議員の選別はできない。立候補した候補者がほとんど当選してしまうっての果たして民主主義と言えるのだろうか?

 愛知県の知立市議会議の前回選挙は無投票だった。立候補の届け出のぎりぎりで、立候補者が定数を2人下回っていた。それを見ていた爺さん2人が締切直前に届けを出しちょうど定数となり、選挙なしで見事に全員ご当選。これが民主主義と言えるのだろうか?

 はっきり言おう。定数ぎりぎりの立候補者しか見込めないような自治体は定数を削減すればいい。足利市は24から18くらいに減らせばいいし、知立市は20から10程度でも市域面積も小さいので充分ではないか。

 これはこの2市だけをやり玉に挙げているのではなく、1700自治体全体に言えることである。それほどまでに議員の質の低下は著しい。もちろん優秀な人も少数はいるけどね。

 もうひとつ、議員は時給制にすればいい。例えばこの日記に書いた「四十九日議員」は、年間49日しか市役所に登庁しなかった。時間に換算すると議会開会・閉会で8日×2時間、一般質問9日×8時間、議案質疑4日×2時間、委員会4日×2時間、会派打ち合わせ12日×2時間、その他12日×2時間で、ざっと152時間。ちょっとおまけして200時間を議員としての仕事としたとしよう。この「四十九日議員」、時給1万円としても200万円で足りる。

 どうです?働かない議員ってこの程度でいいでしょ。これでも貰い過ぎですよね。「四十九日議員」は年に1回1時間しか一般質問をしません。委員会でも年に2~3回、それもどうでもいいことを訊いて、はいおしまい。これで800万円なら申し分ないわさ。

 すでに時代は令和に入っている。昭和の頃と比べれば、議員の立ち位置というものが大きく変わってきたことは間違いない。具体的に一例挙げれば、有権者と関係がかなり下がってきた。それにSNS等で情報が拡散されるようになり、モノの悪い議員の動きが目に見えるようになっている。このことにより議員の地位は相対的に下がってしまった。

 もう「先生」と呼ばれる時代は終わっている。そのことに自覚的でないと議員の立場はさらに低下する。

 国会で、日本保守党の島田洋一議員が法務委員会で質問をした。正鵠を射た質問で、法務大臣も真摯に答弁をしていた。議員たちに「このレベルまで達せよ」とは言わない。そもそも無理だろうから。ただ、ピークを目指して勉強を怠ってはいけない。それに対して税金から報酬が払われているのだから。

 おっと、そろそろ右手が痛くなってきた。それでは今日のところは失礼いたします。