横田めぐみさんを返せ!

「娘は社会にお役に立てるような子になってもらいたいと一所懸命育ててきた。皆様自身が一人のお父さんでありお母さんであると思うその気持ちでお願いしたい」
 1997年、拉致問題に対し極めて動きの悪い外務省の役人を前にして、横田早紀江さんが訴えた言葉である。
 それから20年、外務省はまったく役に立たなかった。「私も子供を持つ親だ」と言い切った加藤良三アジア局長はお元気なんでしょうかね。横田夫妻の大切なお嬢さんのめぐみさんは未だに帰還していない。

 40年前の今日だ!
 中学1年生だっためぐみさんは、今日の夕方、クラブ活動を終えて、お母さんの待つ家に急いでいた。その途中の海岸で北朝鮮の鬼畜どもに遭遇してしまった。やつらは年端もゆかぬめぐみさんを拉致する。ご両親から、故郷から、引き剥がし地獄へと連れ去ったのである。
 この時のめぐみさんの恐怖は想像に絶する。いたいけな少女一人すら守れない平和を唱えて悦に入っている国家とはなんなんだ。ワシャに武力があって、その場に居合わせたなら、全力で少女を救い出したんだけどなぁ……。
 北朝鮮のクソ工作員に遭遇しなければ、めぐみさんは新潟でご両親と弟たちと平穏な人生を送っていることだろう。それは多くの拉致被害者にも言えることで、その工作員を日本に潜入させた金正日はテメーの保身のためだけに多くの日本人の人生を踏みにじった。
 共犯は当時の弱腰日本である。あるいは平和ボケ日本と言い換えてもいい。そのぬるま湯に浸かったままの国家は、多くの拉致被害者を見殺しにした。全国の海岸で、街中で、海外で日本人が忽然と消息を絶っているにも関わらず、政府はほぼ何も手を打たなかった、というか打てなかった。朝鮮労働党の友党だった社会党の国会議員の妨害工作もあった。日本共産党も後に除名される兵本達吉氏以外はまったく解決を図ろうとはしなかった。
 もっと罪の深いのが自民党にゴロゴロいる。こいつらが横田家を含め拉致被害者と家族の平穏な人生を奪ってきた。名前だけでも挙げておこう。野中広務、こいつは最低なヤツだった。河野洋平もクズだった。慰安婦問題でもヘタを打ったオッサンだが、拉致問題でも阿呆だった。日朝議連の会長だった中山正暉拉致問題の足を引っ張り続けたバカ政治家だった。
 朝日新聞もやっぱりたちが悪い。こいつらは拉致被害者の問題を「障害」と社説で決めつけた。おまえたちは北朝鮮の新聞か!前々から日本人の新聞ではないと思っていたけれども……こんなのに囲まれていては拉致問題は進展するわけがない。
 野党もいつまでも前川喜平という稀代のウソつきに振り回され「カケカケ」言っている場合か、ケッ!獣医学部が新設されて人が死ぬわけがない。獣医師が増えて平穏な生活をしてきた日本人が不幸になるわけがない。質問時間を浪費するのではなくて、きっちりと命の問題の「拉致問題」について質問してみろよ。