嫌いな国

 ワシャは日本が大好きだ。日本の歴史が好きで、日本文化が好きで、日本の伝統が好きで、そこに住んでいる人々が好き。極東の小さな島国が心から好きなんですね。

 しかし嫌いなところもある!とくにGHQとその後の左翼に影響された日本の政治体制が嫌いだ。立川談志が言ったように「日本ってのは、自民党という共産主義者が一番合っている」のでは困るのである。世界から二流と言われる政治、これを支える連中の小粒なことといったらありゃしない。でも、それはそのまま有権者の卑小さであることを忘れてはいけない。

 小粒なひとりの元防衛大臣がどこかでほざいていたが《専守防衛変える「敵基地攻撃能力」持つべきではない》って、こいつマジで言ってんのかと耳を疑った。こんなのが防衛大臣をやっているから、自衛隊機が韓国軍艦にレーダー照射されるようなことになるんだ。それもその時の韓国軍艦は、北朝鮮の船を救助していたとも、日本に亡命しようとしていた北朝鮮高官を捕縛していたとも言われており、どちらであろうとも、その過程で韓国軍艦が自衛隊機にレーダー照射した現実には変わりがない。これに対して当時の防衛大臣は屁もこかなかったんだとさ(泣)。

 北朝鮮の話が出てきたので、ついでに今朝の産経新聞の一面の話をしたい。横田早紀江さんの書いためぐみさん宛ての手紙である。早紀江さん、めぐみさんに日本の近況を伝え、バイデン大統領に会ったことなんかを記している。前半は微笑ましい、母から娘への手紙である。

 しかし、中段からウクライナ情勢の話になってくると、文章のトーンが変化してくる。その中でワシャに一番グサッときたのがこのフレーズであった。

《家族会代表は拓也が継ぐことになりました。》

 めぐみさんが小学生だった頃の写真で、めぐみさんにまとわりつくように映っている幼い双子の弟、あの幼児が家族会の代表をやらなければいけない悲しみ。

 ああ、腹が立ってきた。このいたいけな子供たちを守れない国家などクソだ。子供たちのささやかな幸福すら守れない政治家、官僚は恥を知れ。腹を切れ。なにが「敵基地攻撃能力を持つべきではない」だ!

 敵基地を攻撃して、朝鮮半島に上陸して、めぐみさんを奪還するのが日本国の務めではないのか。

 いかんいかん、つい感情的になってしもうた。早紀江さんの手紙の話だった。早紀江さんは手紙の中で後悔を口にする。

《私たち親の代で決着するはずだった拉致問題は、ついに子供の代まで、その宿業を負わせることになってしまいました。》

 それはすべて日本国、政権をとっていた自民党という共産主義者のせいです。

 昨日、北朝鮮弾道ミサイルを8発も日本海に撃ち込みやがった。こんな山賊体制に何の遠慮がいるものか。