今朝の朝日新聞「声」の欄。千葉県の元大学教員の男性(83)の投稿である。
《稲田元防衛相の靖国参拝に疑問》と題して、「(稲田氏が)戦後世代とはいえ、多数の兵士を死に追いやった悲惨極まる記録を読まれていないのか。」とからんでくる。「靖国には、こうした若者たちをアジアや太平洋地域の戦場に送った側のA級戦犯が合祀されている。」だから参拝をするなとじいさんは言っている。ワシャは東條英機が嫌いだ。しかし、じいさんが言う日本を守るために戦って亡くなられた英霊も靖国におられるのである。戦友たちは「靖国で会おう」と誓って戦場に赴いた。それも事実なのである。だから、靖国に行って英霊たちにお参りをする、何か問題があるのか?
じいさんは続ける。「靖国にA級戦犯が合祀されていることに遺族の間でも割り切れない思いを抱く人が多いことを軽視していないか。」
靖国には日々、たくさんの参拝者がある。もちろんその中にはワシャも入っている。この参拝者の多さが現実に見られる数であろう。じいさんの「多くの割り切れない遺族」というのは左巻きがよく使う詭弁だ。福島瑞穂が「抗議のメールがたくさん来ています」と言っているのが、たった2通だったという笑い話もあるくらいだからね。
東條を嫌いだと言った。しかし東條もあの戦争に巻き込まれた一人ではある。戦争を確かに主導はしたが、それは彼一人でなしたことではなく、統帥権という化け物を産んでしまった時代、組織で動かしたことであり、それを煽っていた当時の無責任な新聞報道は共犯ではなかったのか。
ある特定の人物に責任をなすりつけるのはたやすい。このことは二つの意味をつけて言っている。東條は、日本、日本人に対しての責任は問われるべきだろう。しかしそれは日本人の手によってである。アメリカの一方的な判断の「A級戦犯」などというものでくくってはいけない。
また稲田氏は閣僚じゃない。元閣僚だ。ワシャは総理でさえも靖国に行くべきだと思っているから、元閣僚の稲田氏が靖国参拝に行くのは自由ではないか。信教の自由ではないか。
それにしても朝日新聞の投書欄はあまいなぁ。「83歳の元大学教員」の横に「82歳の無職」の方が載っている。「元大学教員」って今は無職ってことではないのかにゃ(笑)。だったら82歳のほうも「元公務員」とか「元会社員」という記載で統一すべきではないのか。
投稿者の住所の表示もあまい。中日新聞は地方紙ということもあって市町村まで記載しているが、朝日は都道府県単位でしか載せない。だから地域性のある内容についてはイメージが結びにくい。個人情報に気をつかっているんでしょうね(嘲)。