フとス

 やはりワルシャワはアホですなぁ。昨日の日記で「ドフトエフスキー」ってずっと書いていたのじゃ。亀山郁夫訳のドストエフスキー罪と罰』(光文社古典新訳文庫)を左手に持ちながら、それでも間違えている。アホ+ロシヤ人の名前は難しい。ちなみに「ロシヤ」と「ロシア」はわざと変えている。

 そうそう、昨日、仕事を終えていつもの本屋に寄って、雑誌などを数誌買い求めた。本屋さんはワシャに出版社の「PR誌」を取っておいてくれ、購入したものと一緒に袋に入れてくれる。岩波の『図書』や新潮の『波』などである。昨日は岩波書店の新刊パンフレットも入っていた。その表紙に白黒の写真がある。『ロシア革命ソ連の世紀1世界戦争から革命へ』という岩波から出版されている本の紹介だ。十数人のロシヤ人らしい若者が笑顔で写りこんでいる。1917年の写真だった。ワシャの脳裏には、今、NHKの「映像の世紀」のテーマミュージックが流れていますぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=rAg2nosbbsM
 パンフレットの中を見れば、おおお、『ロシア革命ソ連の世紀』は全5巻、現在は第2巻までが出ている。そうだった。今年はロシヤ革命100年だったわい。
 100年前、ロシヤで2月と10月に革命が起き、ソビエト政権が成立した。ロシヤ革命の遠因に13年前の日露戦争があり、ロシヤ革命の結果として生み出されたソビエト政権の陰謀により38年後、日本が焦土と化した。日本ともまことに縁のある革命なのである。
 それについて、高校の教科書などでは2ページ半に記載があるだけである。その内容だけでも諳んじていれば大したものだが、これだけではなかなか歴史の奥行きのようなものまでは見渡せない。
 そういった意味では呉先生の講義はいい切っ掛けとなった。せっかくの100年なのでもう少しスカ堀……間違えた、深堀をしてみようかな。