素人は問題を起こす?

 あらららら、都議会には素人さんがあふれている。これはけっこう危機的状況と言っている人もいる。その理由は、前にも書いたけれど、「山が動いた」とか、「小泉チルドレン」とか、「魔の2期生」とか、過去の大量当選のかき集め議員には、必ず変なのが混在するということを懸念しているんですな。
 小池都知事は早々に「都民ファーストの会」の代表を辞任したが、もちろんバカが問題を起こした時に責任を問われないための逃げの布石である。
 とは言うものの、期数が長ければモノがいいかというとそんなこともない。長くてアホもいっぱいいる。現在でも、愛知県議会に10期とか11期とかの長老連がいる。これは全国のどこでもそうだと思うが、そんなのがモノがいいかというと、反っくり返ることと定型の挨拶はお得意だが、政策立案や議論討論は苦手だったりする。政治家はそれをするのがお仕事なんですがね。
 その上に、その長老連が飼っている秘書と名乗る輩が、市町村では幅を利かせていたそうな。詐欺会社のお先棒を担いでいた秘書さんもいたとかいないとか(笑)。最近は全体的に腰が低くなってきたが、10年くらい前はエバっていたものだ。それを思えば、新人議員、素人議員でも真面目で謙虚で勉強家であればいいような気もする。
 まぁどちらにしても名古屋市長がつくった「減税日本」のメンバーよりもマシだと思う。なにしろ「減税日本」、勢いがいいのはミャーミャーさんばかりで、議員たちは、政務調査費の不適切な使用とか、ポルシェで事故って逃げっちゃったり、署名簿を失くたとか、あるいは離党、落選が相次いで、今は政党として機能しているのだろうか。
減税日本」の、二の舞だけは、してはいけない、「都みファの会」。
 二の舞と言えば、昨日の朝日新聞(愛知県版)に愛知県一宮市の真清田神社の舞楽面のことが出ていた。大笑いする老爺の面と舌を出す老婆の面、これは二の舞の面だそうな。二の舞とは、先の舞を真似ようとするが上手く舞えない滑稽な舞のことで、まさに人口に膾炙する二の舞のこと。
 結果は出ている。だから新議員には頑張ってほしい。ただ気になるのは、最近の国も都もそうだが、ビジュアル重視になってきた観が強い。票を得るためにイケメン、美人、高学歴……労働者の党である共産党までそんな傾向になってきた。そのあたりが心配だ。