西尾市長選

 抹茶や吉良上野介で有名な愛知県西尾市の市長選の結果が出た。77歳の現職を38歳の新人が破った。
 市長選の前に、西尾市の友人に言っていたのだが、「いくらなんでも任期中に80歳を超えてしまうのはいかがなものか?」ということなのである。
 まちづくり、街を造る、町を創る、これは一街区を整備するにも10〜20年かかる。A市は駅前に施設を一つ造るのに15年かかった。
 高齢になってもがんばる首長がいらっしゃる。それはお元気で結構なことなのだが、80歳の人は20年後に100歳になってしまう。
「わしはいつまでたっても若くてのう」
 残念なことに、本人がそう思っていても、過激な運動はできないだろうし、ICT機器だってj自在に操れないでしょ。
 ある意味で地方都市は、若い年齢層をどう増やしていくかが至上命題となっている。となると80歳という年齢でわくわくするような街をつくることができるのか、というとこれは大いに疑問だわさ。もちろん仕事は行政マンがやる。しかし、その発想は本来トップがひねり出さなければいけないし、決断は間違いなく首長の孤独な判断に委ねられる。
 もちろん38歳の新人市長の力量は未知数だ。でもね、多少のぎくしゃくはあったとしても変革することも重要で、いいチャンスだと思って頑張ってね、と友人には伝えておこう。

《JR名古屋駅の「進化」は東京・大阪駅を超えた》
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170626-00177718-toyo-bus_all&p=1
 今、名古屋駅前に風が吹いている。東京・大阪を超えるのにはもうひと山もふた山もありそうだが、それにしても勢いは増している。すでに名古屋から人やモノが周辺に波及し始めている。これを圏域の自治体が使わぬ手はない。
 すでに刈谷市はJR駅周辺の整備を完成しつつある。名鉄本線沿いの知立も駅前を大改造している。南側のデッキから見る街は近未来を先取りしている。
 JRでは刈谷の次が安城であり、名鉄では知立の次が新安城である。西尾は新安城名鉄西尾線で直結しているではないか。名古屋の勢いはすぐに西尾まで及ぶ。新市長でいいので、そのときに名古屋からの波及を受け入れる、受け切れるだけの陣容を準備しておくことが大切だと思う。

 西尾市長選と一緒に市議会議員選挙も実施された。
 それにしても7期、8期なんていう議員様がおられるんですな(驚)。8期というのは30年である。市議会議員というものはそれほど長くやるものだろうか。それに30人定数に7人も70代がおられる。これもすごいことである。