名古屋P構想

 今朝の朝日新聞三河版にも、おもしろおかしく河村名古屋市長が取り上げられている。記事の内容などどうでもいい。その写真が今年3月に撮影されたちょんまげ姿の河村市長なのだ。名古屋城天守閣復元の話題だったにしろ、こういった間抜けな写真を使われるところに、新聞社の悪意を感じる。
 ミャーミャーさんは手詰まりだが、それとは無関係に名古屋駅が元気だ。
 今月の7日、名古屋駅前に「JRゲートタワー」が開業する。これによって巨大な駅前立体都市が誕生すると、地元では大騒ぎをしている。「大名古屋ビルヂング」や「JRタワー名古屋」などとともに一大拠点を形成することになる。それはそれで結構なことだ。
 だが、強みは弱みにもなる。名古屋駅周辺に拠点ができることは歓迎すべきことなのだが、ではそこと連携する拠点があるのかというと、これがいささか心もとない。名古屋市内なら栄か金山かということになるのだが、栄は昭和時代の勢いを失いつつあるし、昨日、金山まで調査に行ってきたけれど、名鉄ビルの2階飲食街は夜の9時に閑古鳥が鳴いている。これはまだまだ時間がかかりそう。
 なにしろ一点だけでは、東京や大阪を向こうにはって「三大都市圏」などとそっくり返ってもいられない。
 河村市長は「名古屋城があるがねー」と喚いているが、そんなものは観光地のひとつであって、名古屋駅前と連携できうる拠点には絶対にならない。名古屋城を木造で建てるのもいいけれど、100年先を見越して、名古屋そのものの都市計画をしなければならないのではないか。
 あるいは栄、金山をこえて西三河を巻き込んだメガロポリスの設計を、今から準備しておくことが重要であろう。惜しいかな、それをリードするヘッドがよくない。河村市長も大村知事もパフォーマンスは好きだが、長いビジョンが必要な都市計画をどれほどイメージできているのだろう。目先の派手さ、選挙ばかりを好み、長期の街づくりには興味がなさそうに見える。

 東京駅から新宿駅まで中央線の快速で15分ほどである。渋谷までなら20分程度で着く。これを東海道線に置き換えると刈谷で18分、安城には20分ちょい。山手線はループしているのでまことに調子がいいが、直線の東海道線ではなかなか対抗できない。しかし、手をこまねいていてはいけない。名古屋にも名城線という小ループがあるので、それをうまく使うべきであるのと、その名城線小ループにJRの横串を入れた名古屋P構想を提案したい。
 名古屋P構想とは「名古屋パッパラパー構想」の略である。この話は次の機会に(笑)。