ワシャは2015年からツタヤ図書館について書き始めている。もっぱら批判的な内容でである。武雄図書館や、周南図書館、海老名図書館などをツタヤ図書館と総称するが、どれを取ってみてもダメ図書館だった。現実に見てきて、そう確信する。
ところがツタヤ図書館はじわじわと増えている。この度は和歌山市にお目見えだそうな。でもね、あちこちから煙が立っている。
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3180577
http://blog.livedoor.jp/wakaben6888/archives/51316792.html
また「出版ニュース」の「図書館界ウォッチング」には、ツタヤが運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」と図書館で扱う書籍をほぼ一手に握る「図書館流通センター(TRC)」が談合しているのではないかとさえ言っている。
談合しているかどうかは不確実なので言えないけれど、CCCにしてもTRCにしても、ここが指定管理とか運営に絡んでくると、その図書館の質は確実に落ちてくる。ワシャの知人にも全国の図書館を趣味で訪れている人がいるけれど、CCC、TRCともにオープンの直後は華々しいが、時間が立てば選書は荒れる、係員は不親切になるし、高いところにある本はみんな箱だけだし。
官から民へ……お題目はけっこうだが、民間のやることはすべて正しく美しいなどと思うのも幻想であることに気がつこう。
CCCやTRCの図書館への浸食は資金力があることから、かなり手厳しい。このままでいけば日本の本文化は、利益と効率だけを追求する民間に食い荒らされてしまう。
まだ行政が直接運営している図書館もある。ここは住民が踏みとどまって足元の本の文化を守らなければならない。愛知県の小牧市が頑張ったように。