危機と嬉々

 夕べのNHK7時のニュースで《朝日友好親善協会が声明を発表》の報道があった。
http://chosonsinbo.com/jp/2015/05/2015-05-15/
 内容はどうでもいい。そのニュース原稿を女性アナウンサーが読み上げるとき、「朝日友好親善協会」を(ちょうにちしんぜんゆうこうきょうかい)と読まなければならないところを(あさひゆうこうしんぜんきょうかい)と読んでしまった。この女子アナが「朝日(ちょうにち)」を「朝日(あさひ)」と読みたくなる気持ちも理解できる。それくらい「朝日(あさひ)」は北朝鮮に友好的だからね(笑)。
 笑い事ではない。今朝の「天声人語」である。今回の朝鮮半島の緊張の高まりを1962年のキューバ危機になぞらえて御託を並べている。アメリカと北朝鮮を、当時の東西陣営に準えている。ソビエト連邦フルシチョフ金正恩を同列で考えるのはあきらかにおかしい。比べるのならばカストロだろう(それも違うと思うけど)。「天声珍語」はこう結ばれている。《圧力から対話へと戻る回路。いま求められている道であろう。》ミスリードだ。「ちょうにち新聞」はこの状況になってもお花畑に住んでいる。これまでの米韓合同演習は短期間でオープンだったが、現在は長期化し秘密裏に行われている。慰安婦像が撤去されないのに急いで韓国に行った大使。そしてアメリカの機動艦隊2セットが北朝鮮周辺に展開する。これらのことがなにを意味しているか。すでに自衛隊全軍では警戒警報が鳴っている。脳天気にわが世の平和を信じているのは「ちょうにち新聞」らに騙されているどこぞの国民だけだ。現実として核ミサイルは我々の上に落ちてくる。そのことは覚悟したほうがいい。
 こういった局面になると9条教の人々が突然静かになる。不思議だ。

 話題を換える。
 昨日、仕事で名古屋に行った。用務先は丸の内界隈で、ちょうど昼時にかかってしまった。「どこかで昼飯を」と考えたら、速攻で閃いた。「谷屋」だ。
http://soba-taniya.com/
 堀川沿いの雰囲気のいい店なんですよ。「谷屋の海老おろしそばが食いてー!」ということで、桜満開の外堀通りをテクテクと歩いて向かったのじゃ。ところが、なんと、定休日だった。それでもね、堀川の長〜い花筏を見ることができたので無駄足にはならなかった。
 仕方がないので、名古屋能楽堂の北にある日本料理「大森」に入った。店内は鼓や笛の音が響き、いい雰囲気。久しぶりに能を観たくなりましたぞ。
 ランチは鯛茶漬けをいただきました。白いご飯に鯛の刺身をのせ、山葵、きざみ海苔、葱を添えて熱いお茶を注ぐ。これがメチャメチャ美味しい。これで酒でもあるとサイコーなんだけど仕事中ですから、そんなわけにはいかない(泣)。
 食後、店を出ると強い風に、桜の花びらがどっと流れる。これほどの桜吹雪は今年初めてだった。花びらに背を押されながら、能楽堂の脇を南へと下る。そうするとね、和服姿の男女が7人くらいいたかなぁ。桜をバックに記念写真をバチバチバチバチ嬉々として撮っている。執拗なくらいに撮っている。いかにも日本人ではなさそうだった。横を通り過ぎる時に様子をうかがったが、やはり支那の方々であった。まぁ遠くまで来たんだ。そういった楽しみ方をするのも一興。和服で桜を楽しむ支那の人、まったく嫌な感じは受けなかった。大いに桜の日本を楽しんでほしい。