昨日、呑みに行く前にいつもの本屋さんによって本を買った。これがけっこう清水の舞台から飛び降りるような決心での購入だった。
『鉱物の世界』(アシェット・コレクションズ・ジャパン)。創刊号特別価格190円である。なにも躊躇するほどのことではないと思うでしょ。清涼飲料水1本の金額である。でも躊躇したんですよ。
 まず、この手のコレクションものは買い始めると、止まらなくなるということがワシャの場合往々にしてある。例えば「寅さんDVDシリーズ」なんか48巻すべてを購入してしまった。観たかったのはほんの何作かだったのだけれど。
 そしてワシャにはこの手のコレクションをボックスごと保管してしまうという癖がある。ばらして中身を取り出せば小さくなるのだが箱ごと溜めていってしまうのじゃ。『世界の軍艦コレクション』(株式会社ハーレクイン)は一箱28センチ×22センチ×7.5センチある。今回の『鉱物の世界』もそれほどではないけれど(28×22×4)のサイズで、溜め込めばまたまた書庫が狭くなってしまう。
『世界の切手』
『世界の貨幣』
東宝・新東宝戦争映画DVD』
第二次世界大戦傑作機』
『国産名車』
『バレエ』
『落語百選DVD』
などなどこれだけで一部屋欲しいくらいだ。
 というような事情があって、190円の創刊号の購入をためらった。結果は買ったんですが、はてさてどうしたものか。創刊号のアメシスト紫水晶)は表紙のように鮮やかな紫のものではなく紫の水彩絵の具を刷いたようなはかなさだ。鉱物シリーズは以前にも出ていて、それも初回はアメシストだった。『鉱物女子のときめき生活』(日本文芸社)の著者の坪石さをり氏も最初に集めたのがアメシストだったと書いてある。ワシャも坪石さんには及びもしないが、それでも石好きなのである。物置には小学生の頃集めた石のコレクションが山ほどあるはずだ。
 そんなこんなを思い出して、購入するのに時間がかかったのであった。