リアリティ

 最近のNHKの朝の連続テレビ小説がおもしろくない。なにしろ主人公たちが年数を経ても老けてゆかないのだ。「トトねーちゃん」でも「べっぴんさん」でも、主人公たちは成長し、子供ができて、その子供が育って、恋をするようになっても20年前と同じ顔なのである。服装を地味にしたり、白髪を混ぜたりという手は使う。しかしその程度のことだけで、登場人物の顔は10代も40代も同じであった。そんなものはまったくリアリティがなく、主人公たちに感情移入しろと言われても無理に決まっている。
 その中で「真田丸」の大蔵卿局を演じた峯村リエさんがいい老け役をやっていた。
http://www.nhk.or.jp/sanadamaru/cast/okurakyo_no_tsubone.html
 リアルに婆さんでしょ。元々きれいな方なのである。それが憎々しい老悪役を堂々と演じていた。主人公の真田幸村堺雅人)が髭を付けたくらいで、10代と40代を演じ分けようとしていたが、ムリムリ。童顔をまるっきりさらして、なおかつ兜のかぶり方もヘタクソで、もう少し目深にかぶせてやれよ。堺さんのものはいいのだから、いくらでも格好よく出来たものをとってつけたような鎧武者では情けない。
 幸村の話はどうでもいいわさ。要は、年齢を重ねれば重ねただけのメイクをしてくれよ、という話。

 石平さんがこうツイートしている。
《人類歴史上、ごく単純な事実が無視され、捏造と嘘が罷り通るような事態は往々にして起きてくる。ただの売春婦が「性の奴隷」にさせられ、日本攻撃の政治的道具になったのは、その典型例の一つである。》
 ワシャみたいな素人がどう文献をあさって調べても「慰安婦」は戦時中の売春婦でしかない。その業種の人びとは、戦後も存在し、韓国人はもとより米兵や日本から観光で訪れるエロオヤジを相手に金を稼いでいた。「キーセンパーティ」って有名で、そこに来ていた売春婦となにがどう違うのだろう。挺対協の主張には感情はあっても事実の証明がない。「被害にあった本人がそう言っているのだから真実ニダ」では証拠にならないのだ。ワシャがいくら「ワシャは桓武天皇の末裔だ」と言ってもなんの説得力もないのと同じでね。
それにコラムも満足に書けない朝日新聞慰安婦関連の記事が捏造であったことを認めている。だから「朝日新聞が書いていたから真実なニダ」でもダメだ。
 まさに嘘や捏造が罷り通っている。挺隊協の背後には北朝鮮の情報機関があって反日工作をやっている。日本は戦後「丸腰国家」「ケツ出し国家」になってしまったから、対抗する情報機関がない。だから、やられたい放題ということになる。日本はリアルに考えて、きちんと整備された諜報機関を設置するべきだと思っている。

 夕べの「プライムニュース」。トランプ政権下での日米中の経済の行方について議論が交わされた。ゲストは参議院議員林芳正氏、日本総研理事の呉軍華氏、みずほ総研の安井明彦氏の3人だった。
 顔ぶれからそれほど期待して聴いていたわけではなかったが、呉氏はきわめて客観的な視点を持つリアリストであり、現在の中国共産党のことを冷静に分析していた。安田氏の発言にも現状の日米中の経済状況を知るうえでいろいろな示唆を含んだ発言だった。林氏は言うまでもなく自民党を背負っているメンバーの一人であり、東京大学卒業だがものがいい。いい勉強になった2時間だった。