朝日三題

 残念ながら「戦時下売春婦像」は芸術作品ではない。そもそもの存在がまったくの嘘で練り上げられている。日本人を貶めるプロパガンダ用の造形を「芸術」とは呼ばない。ソウルの日本総領事館前で毎週行われる抗議活動はなんのためにやっているのか?芸術鑑賞のためではあるまい。日本の名誉を棄損するために世界中に立てた「売春婦像」を、日本国内に立てたのである。多くの心ある日本人がその撤去を求めるのは当然だろう。韓国の作家2人が、「売春婦像」の展示中止を受けて、自身の作品も取り下げたそうだ。それはそれで上等だが、でも韓国で日本人作家の作った「ライダイハン像」を展示したら国をあげて大騒ぎになるよね。展示した美術館は絶対に破壊されるわさ。

そして朝日新聞紙面で声を上げている「劇作家協会」なるものも極めて色の強い団体で、「表現活動のさらなる萎縮を招く」とか喚いているが、この発言も一方に偏っており、では、愛国者の作品が同様の仕儀に陥った時に、なんらの行動も起こしてこなかったではないか。

要するに、朝日新聞を始めとして、今回の撤去について異議を申し立てている連中のWスタンダードが醜い。今朝の朝日新聞社会面に、今回、「売春婦像」を名古屋に展示させようと画策した実行委員会のメンバーが「文化の力が卑劣な言論テロ屈しないことを日本だけでなく、世界に示してほしい」と記者会見をしたことが載っている。繰り返すが「売春婦像」は「文化」でもなく「芸術」でもない。ある意味で「売春婦像」が日本人を攻撃するための「テロ」なのである。

作品を撤去した韓国人は「ある作品の好き嫌いにかかわらず、作品はいかなる種類の権力、弾圧政治、もしくは強迫によっても検閲されてはなりません」と言って憚らない。だがまてよ、つい最近まで映画やアニメが「日本製」というだけで上映できなかったのはどこの国かな?自分の国ではそういうことをやっておいて、おそらく韓国を誹謗中傷する作品など絶対に展示を許さないくせに、どの口で「検閲されてはなりません」などと言うのだろうか。

 

朝日新聞国際面に「インパール作戦」が取り上げられている。終戦記念日が近いのでそんな特集を掲載しているのだろうが、その脇にちょろっと載っている《日本の侵攻 東南アジア全域》という記事が酷い。

 ワシャは、牟田口廉也という愚将を嫌うものである。軍事官僚を煮詰めたような男に指揮された日本軍の士卒の悲劇はいかばかりであろうか。それはそれとして、朝日新聞が、日本の東南アジア進攻を「侵攻」と書いてしまう悪意は見逃せない。戦争というのは一方的なものではないのだ。双方にいろいろな事情があり、外交交渉が一定ラインを越したところで武力衝突となる。

 だが、この記事を読むと、「東南アジアに平和に暮らしていたイギリスやオランダに攻撃して華人を殺害し、現地の人に多大な被害を与えた」ことが強く印象付けられる。文の結びは《捕虜や近隣国から集めた「労務者」らを酷使して、ミャンマーに続く泰緬鉄道も敷設した。》と、なんだか韓国が騒いでいるいわゆる「徴用工」が史実としてあったかのような一文となっている。朝日新聞、芸が細かい(笑)。

 その下の「解説」を読んでも、日本は東南アジアに「侵略した」と書いている。ちゃうやん。そんな単純に書くなよ。日本が東南アジアに征く前に、侵略していたのが欧米列強でしょ。そこで奴隷として搾取されていたのが現地の人々で、例えばビルマで現地人に軍事教練をほどこし、その後の独立を誘ったことは事実としてある。

 この国際面でのプロパガンダ報道は、どうも朝日新聞反日の新たなフロンティアを見つけたようで気持ちが悪い。こういった捏造の芽は今のうちに摘んでおかないと、「戦時売春婦」や「戦時応募工」が捻じ曲げられたようなことにもなりかねない。油断禁物である。

 

 今朝、庭の先にあるポストに新聞を取りに行くと朝日新聞が2部入っていた。実は、昨日もそうだった。脇で庭の草をむしっていた母親が顔を上げて「うちのポストに朝日が入っていたので持ってきた」と言う。ワシャの家は、敷地の中に親父の家とワシャの家が2軒建っている。ポストは2つあって、親父の家用とワシャの家用で、朝日新聞はワシャのポストに、中日新聞は親父のポストに入れてもらっている。最終的には、居間で2紙が揃うのだが、そうしているのである。

 で、このところ、親父のポストにも朝日新聞が投かんされていて、それを新聞屋さんが間違えたと思った母親が、ワシャのポストに入れていたのだ。おかげでワシャは朝日新聞を2つ並べて読んでいる。ううむ、まったく同じだ。

 ついに朝日新聞、部数の激減を解消するために無料配布をするようになったか。押し紙にするよりもPR用に配布したほうがいいと判断したか?