ナマステ

 昨日、隣の街でやっていたインドフェスティバルをのぞいてきた。
http://namaste-kariya.com/
 これね!
 9月に入ってから「ラビンドラナート・タゴール」という詩人に注目していた。偶然にも、その人の名を冠したダンスをやるということを知っていそいそと出かけたのである。
 フェスティバル自体は駅南の屋根付きステージのある広場を中心に、隣接する総合文化センターの展示ギャラリー、小ホールなどもうまく取り込みながら展開していた。刈谷市の規模の国際交流協会が主催するイベントとしてはかなり成功していると思う。15台の屋台がならぶステージ前広場にはテーブル席が150ほど用意されていて、常時、観客がステージのインド舞踊を楽しみながら飲食をしている。その周囲には立ち見の客も多く、賑わいが感じられた。
 小ホールでは「マニプリ舞踊」と、お目当ての「タゴールダンス」が披露される。前者が午後1時から、後者が3時からで、どちらも8割がた客席が埋まっていただろうか。このくらい入れば演者も気持ちがいい。
 まずはインド最東端、ミャンマー国境にあるマニプル州の代表的な舞踊の「マニプリ舞踊」である。地理的にバングラデシュよりもさらに東なので、舞人はインド人というよりも東南アジア系、あるいは支那系の印象を受ける。舞も日本人がイメージするインドダンスではなく、やはりビルマとか雲南の影響が強いと感じる。それは当然で、ビルマまではひと山越えるだけなのだが、ニューデリーまでは1700kmもある。こうなるとまったく別の文化圏と言っていい。インドだと思って行ったので、意外な驚きだった。こういった驚きがイベントには必要だね。
タゴールダンス」のほうは、舞手がサリーに身を包んでのインドインドした踊りである。バックに唄が流れているのだが、詩はタゴールのものだろう。残念ながらヒンズー語が解せないので音として聴いていたけど。だから雰囲気だけ、でもついうとうとしてしまうほど心地良い時間だった。短い間だったけど、カレーを食べている夢を見た(笑)。

 もうずいぶん昔の話だが、職場の組合でキャンプに行った時、ワシャの班は、インドをテーマにしたスタンツをやった。女子社員に協力してもらって、買ってきた反物を体に巻き付けてサリー風な格好をしてもらった。男たちもターバンにインド風のステテコ(笑)をまとってシタールの音に合せて踊ったものである。もちろん夕飯はカレーとナンで、普通にキャンプはカレーなんだけれど、これがバカ受けだったことを思い出す。
 その時の班名が「インドインド」だった。
 
 ホールのイベントが終了し、外の広場に出るといいカレーの匂いが充満しているんですね。もちろんダールカリーとタンドリーチキンを買って帰りましたぞ。めでたしめでたし。