地震

 深夜にまた大地震が起きた。マグニチュード7.3はかなりでかい。ついついニュースを見ていて、パソコンの前に座れなかった。
 14日午後9時26分に発生した地震(M6.5)は布田川・日奈久断層が震源だった。本日午前1時25分の地震も同じ断層なのだが少し東へずれた。そして同時期から大分県にある別府―万年山断層でも地震が始まった。2つの断層帯阿蘇山を挟んで南西と北東にあって、基本的には阿蘇火山帯を通じて連続していると考えるのが妥当だろう。どちらも日本列島に大きく横たわる中央構造線断層帯の西の端を形成している。余談を加えると、この中央構造線断層帯は、豊後水道をこえ、四国の北部を東にはしり紀伊水道をわたる。この辺りで断層帯は複雑に割れこみ、その一部が北にゆき阪神淡路大震災を引き起こした六甲・淡路島断層帯になる。東に続くものは、奈良南部から伊勢志摩、渥美半島を経て北にカーブし長野中部に達する。渥美半島周辺では、三河地震を起こし、長野中部では御嶽山の噴火に関わっている。その先で、列島を南北で断ち切っている糸魚川―静岡構造線に突き当たる。ちなみにこのフォッサマグナは、地球を構成する13枚のプレートの内のユーラシアプレートと北米プレートの境界にあたっている。なにしろ今回の地震も含めて地球規模の地殻変動の一端ということは間違いない。
 ワシャは以前に防災関連の仕事をしていた。だから手元に「日本の活断層マップ」がある。これを見ると、今回の地震を起こした2つの断層帯を含め、中越地震中越沖地震も含めて西日本に刻まれている断層はほぼ一体のものと言っていい。もちろん狭い日本列島というエリアのことなので、世界的なスケールで考えれば「同じ」ものなのだろう。
 ワシャの周囲でも東日本大震災から5年が経過し、地震に対する意識が低下している。ううむ、ワシャの部屋を見回しても、天井まで本が積まれている。足元にも本が所狭しと置かれている。これは防災上よろしくない。もう一度初心に戻らねば……。