事故の話

 いやはやなかなかハードな2週間だった。頭も使ったが、動きも活発だった。さすがに夕べは疲れ果てて、家でビールを1缶飲んだら眠くなってしまいました。ワシャと同業者は数多いるとは思うけど、ワシャが一番働いていると思う(自慢・アホ)。この2週間の働き方は、絶対に働き方改革に違反していた。なにしろ一般社員より早く出勤して、帰るのは事務所が閑散としてくる7時過ぎなんてこともざら。当然、土日は出勤である。来ない委員は、会議以外でほぼ見かけない。それでも同じ給料なんですね(笑)。

 

 昨日の始業前に会社に出勤していた。そうしたら事務局の社員から事故の一報が入った。市内の幹線道路沿いにあるガソリンスタンドに入ろうとしたトラックと自転車通学をする中学1年生との事故である。トラックと自転車の事故なので、自転車側に大きな被害が出た。残念ながら中1の男子生徒の死亡が確認された。

 ワシャはその現場をよく知っている。高架となった国道23号が南北に走り、幹線である県道が東西に交わる大きな交差点で、西南の角にガソリンスタンドがある。23号は高架なのでそこからGSには入れない。しかし、側道があるのでそこから左折するとGSに進入することができる。新聞によれば、トラックが左折中に生徒を巻き込んでいるので、おそらくこのルートに違いない。生徒の住む集落は23号の西にあり、中学校のある集落は国道の東にある。その間は2キロくらいあるので自転車通学となっているのだろう。最短距離は集落と集落を結ぶ市道なのだが、途中に歩道のないところもあって、少し迂回する格好にはなるが、歩道のある側道、県道を通学路にしていたか。

 かえってそれが仇になった。トラック運転手も、もう少し注意をしろよ。おそらく自転車を追い越すとき、視野に入っているはずである。生徒も注意をしてほしい。通常の歩道なら車両が突っ込んで来なければ安全な場所なのだが、スタンドや店舗の進入のために歩道が切ってあるところが何か所もある。そこは車両と交差する可能性があるんだということを認識していてほしかった。このコロナ禍で交通安全教室が行き届かなかったのだろう。かえすがえす残念である。

 ワシャが中学生3年の時、中1の女子が交通事故で亡くなった。その葬儀に出たのは、初夏のころで、まったく縁もゆかりもない女の子の葬儀になにか違和感を持ちながらも神妙な顔をして座っていた記憶がある。たまたま生徒会の役員をやっていたんですね。でも、親族でもない人の、それも年齢の近い人の葬儀ということで、今でも印象的に覚えている。女の子の名前も顔も、いまだに記憶の中にある。かなり衝撃的だったんでしょうね。

ワシャの中学校はマンモス校で、市域の北部はほとんどその中学校に通っていた。遠い生徒で5キロくらいの距離を自転車で通っていたのだ。ワシャは中学校の前の道路を挟んだ反対側に住んでいたので、うさぎ跳びで通学しても大したことはなかった。おっと、そんなことはどうでもいい。

 かなり遠くの集落から中学校1年の女子が自転車通学をしていた。その子が国道1号でトラックに巻き込まれて死亡したのである。ケースとしては、今回の事故とまったく同じだった。当時は、トラックの左側ドアに下方を見る窓はなかったし、曲がる時の「左へ曲がります。ご注意ください」なんていうアナウンスも流れなかった。その女子の事故のようなものが多発して、一挙にトラックの巻き込み事故が減ったものと思う。

 しかし、昨日のような事故はやはり起きる。どれほど法令を厳しくしても、どれほど車両の安全性を高めても、ヒューマンなエラーは必ず起きる。ホントに全自動運転にすればいいように思います。

 いろいろやりたいこともあったろうに・・・少年の冥福を祈りたい。