進化はいいことか

 立春だというのにワシャの家は凍えるような寒さだ。

《薬局に車突入4人死傷 64歳男を逮捕 藤枝》
http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/206679.html
 この手の事故は多い。今まで死者こそ出なかったものの、コンビニやスーパーの車止めを乗り越えるという事故は枚挙にいとまがない。
 ワシャは車の運転がかなり上手いほうだと思う。若い頃に自動車が好きが高じて、ダートトライアルレースのチームに入っていたくらいである。私有地の山の中に専用コースがあって、よく練習に行った。だからドリフト走行もできるし、スピンターンもお手のもの。車がひっくり返るのも体験した。自慢しているのではなく、青春時代にそんなことをやってきたので、普通の人よりちょっとだけ車の運転に馴れているということ。
 しかし、そんなことなのだが、最近、AT車を駐車場に停めようとしたときのこと。アクセルとブレーキを踏み間違えて、エンジンの回転数が上がり、車が停まらなくなった。広い場所で、かつ周囲に人や障害物がなかったので、なんとかシフトレバーをニュートラルに切り替えて、車を止めることができた。それにしても冷や汗をかいたものだ。腕に自信があると言ってもそんなことだわさ。
 これは、この状況に陥った時、運転に不慣れな女性や、反射神経が衰えてきた老人では事故になるなぁ……と思った。
 そもそもオートマチックシステムになんらかの不具合があるのではないか。あるいはアクセル・ブレーキペダルの配置、形状、大きさに欠陥があるのかも。要するに、事故を起こした加害者だけでなく、自動車メーカーにも瑕疵があるのではないかと言いたい。
 少なくともAT車がなかったころに、アクセル・ブレーキを踏み間違えてもクラッチペダルがあったので、それを踏み込めば駆動が切れる。暴走したなどと言う話は聞いたことがない。