地図記号の変更

《「卍」ナチス連想で三重の塔に…外国人向け記号》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160113-00050068-yom-soci
 ホントに日本人って、他国に遠慮ばっかりしている。なんでもかんでも外国人に合わせてばかりいると、日本の文化そのものが萎靡していってしまう。「〒」が「郵便局」なのは、むかしむかし、郵便を扱う役所が「逓信省」だったからで、「テイシンショウ」の「テ」が変化したものなんですよ、そう外人に説明すればいい。あるいは、たんに地図の凡例に「〒:post office」と記載しておけばいいことではないか。
 そもそも「卍」は漢字である。「バン」「マン」と読む。仏教に深く根ざした字であり、吉祥の標相なのだ。2000年以上続いている吉祥のしるしを20世紀になって真似たのは、どこのドイツだ!って話である。
 もう少し「卍」の話を続ける。今回、外国人に気を使ってグジグジ言っているのは「左まんじ」であり、そもそもハーケンクロイツとは違う。「右まんじ」をナチスが模倣した。今なら「エンブレム問題」になるところだが、20世紀初頭は大らかだった。結果、庇を貸して母屋をとられることになった。
 そういう歴史があるのだ。そういうことをまったく踏まえずして、したり顔でこういう目先のことばかりを言い出すヤツ、訂正を提案するヤツがいたんでしょうね。
 平成23年に日本気象協会にいるバカが二十四節気を「実際の気象と違うから日本版の二十四節気をつくる」と言い出した。どうもそんな動きが見えないのでことなきを得たようだ。これもそれもいらぬ気づかいなのだ。
 話をもどす。「卍」は漢和辞典にも堂々と載っている歴とした漢字である。それを「寺のマーク」として使うことになんら恥じることはない。堂々と使えばいいのだ。
 こんなことをしていると、そのうちに寺院のテレビロケがはいると、石塔に刻まれた「卍」がにぼかしが入ったりして。
 バカじゃないか。