現実に目を向けよう

 作家の日垣隆さんのFBで知った。

《すべての日本人に緊急のメッセージ》
https://www.youtube.com/watch?v=EeHY-wTXLQ8
 ウイグルからアメリカに留学した若者から世界の心ある人に強烈な、しかしあまりにも悲しいメッセージを発信している。
 ウイグルでの中国共産党の残虐な行為についてである。中共プロパガンダで喚いている「南京」「徴用工」「慰安婦」などは、己たちが現在進行形で仕出かしているナチスと同じ民族浄化を隠すためのものである。そんなのに乗せられて、親中派と呼ばれる連中や、銭のことしか頭にない経済界、中共にそもそも頭を乗っ取られている反日の奴らは、21世紀のナチス中共の手伝いをしていると自覚せよ。
 映像に登場するウイグル人の若者はアラパト・エンリキ君。彼は、声を詰まらせながら、押し寄せる悲しみに耐えながら、必死に家族のことを伝えている。父親は、彼をアメリカ留学させたことを罪に問われて「懲役9年」の刑に処せられた。母親は、強制収容所に収監されているという。
 アラパト君の父親は教師であり、テレビプロデューサや記者もやっていた。息子をアメリカ留学させるだけの資力も持っているところから、知的階級に属していた人物に違いない。
 母親も数学の教師で、やはり「息子を留学させた罪」に連座して、強制収容所送りになった。この母親が醜女であることを祈るばかりである。
 アラパト君は言う。「少なくとも11人の親族が監獄や強制収容所にいます」と……。常識で目で見よう。家族、親族で11人もの人間が罪に問われる社会というのは、どう考えても正常ではあるまい。
 ウイグルチベット内モンゴル、まもなく香港、世界が中共をのさばらせておけば、いずれ台湾の人々も第二次世界大戦ユダヤ人と同じ運命を辿るだろう。

 支那中国国内から自由を叫び続けていた劉暁波氏は劣悪な環境の中で癌を放置されて亡くなられた。彼は最期まで「わが国が、自由に表現できる土地になり、一人一人の国民の発言が等しく扱われることを期待している」と祖国に絶望はしなかった。おそらく支那中国という地域にはまだ可能性があるだろう。しかし、一党独裁中国共産党には期待しても無駄だ。

 前述のアラパト君は続ける。
中国当局は、外国にいるウイグル人らの家族を人質に取り、私達を沈黙せざるを得ない状況に追い詰めています。私がここで沈黙を破ったことにより、平穏な生活がすでに奪われ、強制収容所や監獄で苦しんでいる親族や両親の命を危険にさらしているのです」
 どうぞ皆さん、この若者の声に耳を傾けてあげてください。わずか4分程のメッセージです。そしてイメージをしてください。今、かの独裁党が鉄のベールの向こうでどんな残虐なことを「自由を求める人々」に対して行っているかを。
 中国共産党が自分たちが潔白だと言い張るなら、ウイグルでもチベットでも自由に海外からの記者団を受け入れればいい。しかしそんなことをあの独裁党が許すものか。それは現実にそこで虐殺、民族浄化が行われているからに他ならないからである。
 1997年にフランスで出版された『共産主義の黒書』によれば、共産主義思想によって殺された人の数が掲載されある。
ソ連:2000万人
中国:6500万人
ベトナム:100万人
朝鮮:200万人
カンボジア:200万人
東欧:100万人
ラテンアメリカ:15万人
アフリカ:150万人
 数には諸説はあろう。しかし、ざっと見積もってこのくらいの人間が共産主義によって殺されている。支那中国はその共産主義を堅持し、6500万の数字の上にウイグル人チベット人などの屍を上乗せしようとしている。

 繰り返す。わずか4分の映像である。ぜひご覧いただきたい。