社会主義?

《<中国>習氏「社会主義強国へ」 共産党大会で初の政治報告》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171018-00000114-mai-int
 ううむ、朝っぱらから小難しいことを考えるのは面倒くさい。でも、このニュースが気になってしまったのだ。
 習金平はやたらと「社会主義」を強調しているようだが、支那中国は「社会主義」ではなく、間違いなく資本主義ですよね。訒小平が唱えた「社会主義市場経済」という詐術をいつまで継続していくつもりなんだろう。
社会主義」は経済スタイルのことである。そもそも、資本主義は「経済的・社会的矛盾」を生み出すので、その対応として「私有財産制の廃止」、「生産手段および財産の共有・共同管理」、「計画的な生産と平等な分配」によって解消しようという考え方ですよね。
「平等で調和のとれた社会」の実現こそ、社会主義のめざす理想郷なんだけれども、明らかに支那中国は共産党と一般人民、都市住民とそれ以外の人、漢民族少数民族の間で厳然たる不平等が存在する。
 ある専門家は、5000年来の中華帝国がそのまま21世紀に継続しているだけだとも言っている。確かに人民大会堂で「新時代の中国の特色ある社会主義思想」を高らかに読み上げた衆総書記は皇帝のようであった。脇に緊張した前、元総書記が従えて満面の笑みを浮かべていた。わが世の春といった体であろう。

 中国共産党に軟禁されていたが、なんとかアメリカに逃れた「盲目の人権活動家」の陳光誠氏は現在の支那中国の状況について「民主がなく、言論の自由も司法の独立もないということ。それは独裁だ」と批判している。
 忘れてはならないのはナチス国家社会主義ドイツ労働者党)も社会主義を前面に打ち出していたことである。彼の体制がナチスと同様なことをチベットウイグル内モンゴル、あるいは国内の少数民族に対して現在進行形で行っていることを忘れてはいけない。

 なお、習金平の3時間余にわたる長演説を幼稚園の子供たちに聞かせたそうである。年端もいかない子供にとっては30分もじっとしているのは苦痛だ。それが3時間を超える時間、なにを言っているかわからないオッサンの話に耐えさせるというのは、明確な児童虐待である。