どこを向いて何を報道しているの

《6億人分の居住地水没? 温暖化がこのまま進むとどうなるのか》
http://www.iza.ne.jp/topics/events/events-8843-m.html
「COP21」という空騒ぎ会議の時期になると、環境原理主義が頭をもたげてくる。
 温暖化が進むと6億人分の居住地が水没するんだとさ。ただし「?」付きなので、賢明な人には「眉唾」な話だとわかるが、阿呆はこれでじゅうぶんに踊らされる。
 極地の氷が温暖化で溶けだして、大洪水が起こるんだとさ。もちろん北極の氷が溶けてもアルキメデスの原理で海水は増えないし、南極では逆に、大気中の湿度が高いので氷が厚くなっている。そこで環境原理主義者たちは「山岳氷河の溶解が影響を及ぼす」とか言い換えているが、グーグルマップで地球全球を見ていただきたい。視点を南太平洋上空に置くと、地球が水の惑星であることがよく理解できる。そして北半球に視点を移していただくと、陸地の中に雪を戴いているところが点々と見られる。ヒマラヤ山脈などですが、地球全球の大きさからいって、どれほどのスケールがあるのかという話なのだ。原理主義者の詭弁を措くにしても、そもそもオランダは海面下に造られた国である。オランダで実施できたことが他の先進諸国でできないとでも言うのだろうか。東京にしても、大阪、名古屋にしても、海抜0メートル地帯はあるが、当然のことながら防潮堤を造って対策を施している。海面がたとえ10センチ上昇するにしろ、日本が対策を立てないわけがない。よって3400万人分の土地は水没しない。科学的に根拠のあることを大きい声で言え。

 NHKがかなり左傾化している。おそらく全体というよりも一部の経営層か一部の脳味噌が赤味噌になっているのかもしれない。昨夜、NHKBSで「完全版・カラーでみる太平洋戦争」
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3772/2737012/index.html
を見た。当時、白黒だった画面は映像処理されてクリアなカラー動画になっている。すばらしい。映像にナレーションを入れているのだが、これが一歩的な「平和礼讃」で、アジアの人びとを日本が苦しめた。日本人も被害者だった。悪いのは日本だけ、その中でも軍部だけが悪い……と、中國共産党の主張を映像の中に忍び込ませる。
中華民国」の蒋介石が映っている場面、「中華民国」と建物に大書してあっても、ナレーターの松平さんは「中国は…中国は……」と言い続ける。「中華民国は…中華民国は……」と言ったって何秒違ってくるのか。こういったところで、日本はどこと戦争していたのかを明確に言う必要がある。「国民党」と「共産党」は別物だし、日本が「国民党」と戦った背景には、毛沢東の策謀があったことも明白になりつつある。このあたりを誤魔化さずに、視聴者に伝えていく努力を怠るな!悲惨な映像にいくら「プロパガンダ」を織り込んでも、日本人はバカじゃないぞ。空襲で名古屋城の炎上するカラー写真をみれば、「戦争は悲惨だ」と思うだろうが、「戦争に負けるとこういった仕打ちに甘んじなければいけない」ということにも気づく。
 先の大戦は、後悔ばかりしていても始まらない。なにが悪くて、どこに手を尽くせば、国を焦土にしなくて済んだのか、そこをきっちりと検証すべきだと思う。
 それをやれよ、NHK。