北方領土行き詰まる

北方領土問題、ロシア側が交渉拒否 日ロ外相会談》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150922-00000007-asahi-pol
第2次大戦の結果、北方四島はロシアのものとなり、敗戦国の日本に異議を唱える資格はない」とロシアのラブロフ外相は言った。こういうことを「盗人猛々しい」と言う。
 明治の頃から、日本人はロシアを信用していなかった。やっぱりね、先の大戦でも、終戦間際のどさくさに紛れて、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、千島、樺太満州に攻め込んだ。試合(戦争)は試合(戦争)なのである。いったんそれが終われば、犠牲者の追悼をするとともに、お互いの健闘を認め合って、手を握り合う。そういったフェアプレーの精神が重要なのだ。ところがたまに汚いことをする、火事場泥棒のような体制がある。もちろんその時にトップだった人間の資質によるところが多いが、先の大戦時のソ連のリーダーなどその最たるものであろう。
 あの時ソ連のリーダーがゴルバチョフだったら、北方領土はおろか千島だって日本領として残った。
 惜しむらくは、1991年である。この時期にソ連のタガはガタガタに緩んでいる。ここで日本の工作機関は、沿海州や千島、樺太に強く働きかけを行わなければいけなかった。残念ながら、当時の平和ボケ日本に、対外工作をする機関はなかったので、なにもできずに万歳していたんだけどね。ここで北方四島を買ってしまってもよかった。そんな大した金額ではない。当時ならロシアも喜んで手放しただろう。もともと日本のものだし、中央からは遠すぎるし、その頃は資源も利用価値もなかった。それで日本と平和条約を結ぶ方がどれほどメリットがあることか。大ロシアの東の端っこにこびりついている塵のような島4つ、エリツィンはおそらく売ってくれたと思いますぞ。
 ここ1〜2年の国際情勢で、北方領土はさらに遠くなった。これは、海部、宮澤の傀儡政権の責任であるとともに、それを裏で操っていた親中派竹下登の責任は大きい。