特定の色合いが見えてくる

 今回の「安保法制」がよく見えないということであれば、それはそれで仕方がない。普通の国民は憲法学者ではないし、政治家ではないし、官僚でもない。だからいろいろなベンチマークを見ながら「ああそういうものなのか」と感じていけばいいと思う。
 これなんかは端的で《安保法賛否・デモの報道…新聞各紙、二極化する論調》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150919-00000059-asahi-soci
 つまり、報道の方向が、朝日・毎日と読売・産経で、別れたということ。それはそれでいい。自由に発言できる国として健全な証拠である。
 そこで基準としてほしいのは、取りあえず朝日新聞である。「従軍慰安婦問題」での何十年にもわたる嘘報道に謝罪したのは、わずか一年前。特別論説委員が「ハーケンクロイツの旗」を捏造し、安倍首相を貶めようとしたのもついこの間だった。こんな嘘つきペーパーが、どうでしょう、1年やそこいらで体質改善ができるものだろうか。もちろんワシャはそんな「朝日新聞」が好きで毎朝読んでいるわけだが、沖縄のサンゴに「KY」と落書きをしていたころから、論調はまったく変わっていない。ある意味で期待を裏切らないから(泣)ずっと付き合っている。

 時事通信のニュースでは《「時代と相いれず」=安倍政権へ不信感―中国》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150919-00000052-jij-cn
 ほらほら〜(笑)、中国共産党が嫌な顔をしはじめたでしょ。中共にとって、この「安保法制」が都合の悪いものに他ならないからである。
 中共のスポークスマンが喚いている。「日本の最近の軍事力強化、軍事・安保政策の大幅な調整は、平和・発展・協力の時代の潮流と相いれない」
「軍事力の強化」って、自分のところの膨大な軍事費はいいのかい?スプラトリー諸島での基地建設、チベットウイグルへの侵略、虐殺などは「平和・発展・協力の時代の潮流」に合致しているのか。そもそも中共がどの口でそれを言う。天に唾しているだけである。

 9.17攻防戦の追記。
自民党大沼瑞穂参院議員(36)が、民主党の津田弥太郎参院議員(63)に後ろから羽交い締めされた上、引き倒されるなどの暴行を受け、けがをしていた》のだそうな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150918-00000570-san-pol
 どこまで大げさな話なのか判らないが、これで理事会室と委員会室の間に立ちはだかりピンク鉢巻のオバサンたちが「セクハラー!」って叫んでいたことが水泡に帰した。なにしろ仲間の議員が本当のセクハラをやっちまったんだから(笑)。大沼議員の手は大したことはないと思うけれど、津田議員の行為はOUT。民主党というのはどこまで脇があまいのだろうか。
 委員長の背後からダイブをした小西議員も軽率だ。テレビカメラにどう映るか、それが全世界にどう配信されるか、ということがイメージされていない。良識の府の議員である。「恥」というものを知れ。
 全体にあらっぽい議会だったが、野党の粗が目立った。長々しい演説も、少数野党の抵抗の定石とはいえ、パッとしなかった。山本太郎議員が、ひとりパフォーマンスにふけっているのもバカらしかった。この人目立ちたいだけなんだな。