出そめたり 城跡に白き 半夏生 

 ワシャの町の城跡に建つ八幡様の裏の湿地に半夏生(はんげしょう)
http://www.hana300.com/hanges.html
が見事に咲いているという。知り合いから先週末に聞いた。
 日本の季節は72に別れている。それを七十二候と呼ぶ。今は小暑の第一候(第三十一候)なのだが、3日前までは三十候で、その初日が「半夏生」、そのころに咲く白い可憐な花が半夏生ということである。

 このところずっと雨が続いている。梅雨だから仕方がないのだが、それにしてもどうであろう、ここ2週間くらいまともにお日様を拝んだことがない。そして太平洋の彼方には台風が3つ発生している。そういったことを捉えて一部の環境原理主義の皆さんが「CO2の影響による気候変動だ!」と騒いでいる。
 でもね、草の半夏生は正直で、ちゃんと季節の半夏生のあたりで満開を迎えている。八幡様の裏手の湿地は、その群生地でなかなか見ごたえがあった。
 草の半夏生ドクダミ科の仲間で、ドクダミほど臭気はないが葉をもむと臭う。草丈は2〜3尺程度で、七月になると茎先の葉の何枚かが白くなる。それにあわせて、薄い黄色の小さな花が密生した穂のようなものが出る。白い葉の裏を返すと緑のままである。故に半化粧と呼ばれる。
 草花はきちんとその時期その時期に可憐な姿を見せてくれる。なにも狂っちゃぁいない。