芽生え

 ブログに苦しまない日は概ね午前8時頃に職場に出勤し決裁書類に目を通すことにしている。誰も居ない職場は実に静かで、だから集中ができるので好んでそうしている。
 ところが昨日はけたたましい電話に邪魔をされた。まず8時30分前には掛かってこないので珍しいことである。もちろん書類を置いて受話器をとった。
「イシズカサン、イシヅカサン、スゴイシャチョサン、ミツケタヨ」と朝っぱらからマッスル(テレビ東京元祖!でぶや』)の電話が掛かってきたわけではなかったが、マッスルに匹敵するくらい弾んだ声が耳朶に触れた。
「つい先ほど家内が無事に長男を出産しました!」
 部下から喜びの報告だった。2700グラムで母子ともに健康だという。よかったね。17年7月7日、とても覚えやすい日だ。七夕の日でもある。将来は宇宙工学の研究者になるかもしれない。
「初め二葉にてかいわり候節、随分養育いたし、もはや二、三年もたち、枝葉多く成り候せつ、添木いたし、直になる候様に結び立て、その内悪しき枝はかきとり、年々右の通り手入れ致し候えば、成木の後に能き木になり申し候」と徳川家康も言っている。愛情を惜しみなく注ぎ、しかし厳しく躾を施していかなければ「能き木」にはならないだろう。
 買いだめをしてある日垣隆著「子どもが大事!」を部下に贈呈して健闘を祈りたい。

 これも昨日のことだが、テレビにアイスクリームやチョコレートしか食べない2歳児が紹介され、その母親が「お菓子以外を食べてくれないんですぅ」とほざいていた。バカヤロー!ガキが食わないんじゃなくて、おまえが食わさないからだろうが。バカ母はまったく自覚していなかった。ガキを放牧しているだけで躾をまったくしていないんだね。
 こんな子育てになっては絶対にだめですぞ。