事件ですぞ

 いやー、今、ワシャの身辺がたいへんなことになっている。身辺と言っても裏のほうなのだが、我家の裏は砂利の駐車場になっている。地主はけっこう遠くに住んでいて、不動産屋が仲介して近所の人々に一区画ウン千円で貸しているのだ。家の裏だから何かと便利なのでワシャも一区画借りている。
この砂利駐車場、実はけっこう気にいっていた。一年を通じて砂利の間からいろいろな草が生えてくる。たとえば「そもそも」が生えていた。「タンポポ」「ひまわり」「ドクダミ」ついこの間までは「彼岸花」も咲いていた。なかなか季節感のある風情ある駐車場なのですぞ。
 ある朝のこと、何気なく駐車場を見ると、「嗚呼呼呼呼!」と驚いた。なんと「尾花」が咲き並んでいた駐車場がスクラップ置き場に変わっていたのだ。
フロントがグシャっとつぶれた乗用車、フェンダーを大きく凹ましたバン、窓ガラスが割れて新聞で目隠ししてある軽自動車が累々と並べてある。どれもナンバーがない。いつのまにかワシャの愛すべき駐車場は産業廃棄物に占領されていた。閑静な住宅地の真ん中でこんなことがあっていいのかいな。
 これは100mほど北にできた中古車屋の仕業だった。ワシャの裏をゴミ捨て場にするつもりらしい。こういう無神経なやりかたに腹が立った。
 でもね、どうしようもないのである。法的にはなんの問題もないんだよね。ちゃんと中古車屋は駐車場の料金を払って駐車しているのである(というか、廃車を並べている)。
 都市計画法とか建築基準法とか調べてみたけど中古車屋に対抗する方法はいまのところない。でも、面白いのでいろいろと調べてし掛けてみようっと。
 ワシャの平穏な生活は取り戻せるのだろうか、乞うご期待。

 廃車を撤去させるいい方法があったら教えてね。