プロ市民の横暴

脱原発テント立ち退き命令 土地使用料支払いも 東京地裁
http://www.sankei.com/affairs/news/150226/afr1502260040-n1.html
《東京・霞が関経済産業省の敷地内にテントを設置して脱原発を訴えている市民団体のメンバー2人に、国が立ち退きなどを求めた訴訟の判決で東京地裁は26日、立ち退きと、過去の土地使用料として約1100万円の支払いを命じた。》
 脱原発デモ以来、ずっと不法占拠してしていたんだね。
「正しいことをしているのだからどんなことをやっても許される」
 と確信している。ここまでくると信仰と言っていい。
 1月30日の日記
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20150130/
にも書いたけれども、プロ市民の皆様方の正体が徐々に炙りだされてきたので笑える。

 川崎の事件である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150301-00050006-yom-soci
 残念ながら昔からこういった事件はあった。例えば「千葉少女墓石撲殺事件」、「栃木リンチ事件」、「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件」など、挙げていけばきりがない。このどれもがあまりにも凄惨な事件なのでリンクをはらないが、主犯格はどいつもが粗暴で、人の痛みを理解する能力が欠損していると思われる。狡賢さは持っているのだろうが、犯行の幼稚さを見ればそもそも利口な奴らではない。こんなやつはいつの時代にもいっぱいいたし、今だってあなたの近所に棲息しているのかもしれない。
 でもね、昔(30年くらい前)は判りやすかった。暴力団暴力団然としていたし、チンピラは見るからにチンピラだった。交通法規を無視したり、社会のルールを平然と破るのは、それなりのアウトローだった。ところが今では、普通のおばさんが運転する軽自動車が赤信号で突っ込んでくるし、温厚そうな近所の老婆が、無料販売所の野菜をごっそりと盗んでいったりする。ルールを犯すことに抵抗のない連中の裾野が広がっていて、裾野が広がれば広がるほど山は高くなる。頂上付近の体積が増えているわけで、人の命を平気で弄ぶことのできるクズが増殖しているような、そんな気がしてならない。
 命を奪うような暴力に対して善良な市民は無力だ。警察もサヨクの叫ぶ「人権」とやらに骨抜きにされ、犯罪者を追いかけるのにも及び腰で、何かあれば「追跡は適正だった」とかのコメントを出さざるをえない。犯罪が明確なら発砲していいし、善良な市民を守るためなのだから、警察が暴力を行使するのは当然で、そのことに言い訳は要らない。
 嫌な話を続けてきて、何を言いたいのかというと、今回の川崎の事件でもそうなのだが、被害者についての報道は過多なほど出てくる。それに比べると未成年の加害者の場合、何の情報も出てこないのが普通だ。今日になってリーダー格の加害少年の話が少し出てきた。ネット上では実名や顔写真までが拡散しているようだが、そういうことではなく、どういった少年だったのか、どういう環境に育ったのか、どういった行動をとっていたのか、そういう事実を知りたい。それも今回の加害者に特定する必要はないのだ。過去の事件も含め、凄惨な事件を起こした人物は、Aパターンはこうこうこうで、Bパターンはこんな生育環境だった、という情報が欲しい。もちろんそれは千差万別だとは思う。でも、サンプルをオール開示することで、そこから何かが読み取れるのではないか。
 ワシャの些細な体験でしかないが、その昔、不良になるやつには一つのパターンがあった。その中でも、粗暴な行動に走るヤツは見てわかった。そういうのって警察が本腰を入れて情報収集すれば、対策は取れそうな気がするのだが……。
 過去の少年犯罪を分析すれば「犯罪者予備軍から身を守るための傾向と対策」なんて、すぐにマニュアル化できそうに思う。でもやっぱり「人権」ってやつが高いハードルなっている。そのあたりは、経済産業省前で不法占拠している方々が長年、妨害してきたことなんですがね。