ちょいと一杯

 昨日、仕事帰りに一杯やった。私鉄のひなびた駅から30mくらいのところにある小さな居酒屋である。「魚がうまい」という触れ込みだったので、隣町の知人に誘われてついて行った。居酒屋は隣町にあるんだけど、私鉄を2本乗り継いで行くんですぞ。時間的には40分程度の場所なのでそれほど遠くでもないのだが、でもねJRなら一宮まで行ける。
 とことこと2両っきりの電車で無人駅に降り、店の前に立った時、なんと潮騒が聴こえたんですぞ。潮の匂いもする。知人に指し示された先を見れば、おおお、闇の中に三河湾が広がっているではあ〜りませんか。
 ワシャは三河人といっても「内陸三河人」である。居住地も豊田市に近く、海というと、それこそ観光やレジャーで訪れるところなのだ。まさか仕事帰りに一杯ひっかけるのに立ち寄る距離の場所ではない。これで不味かったらちゃぶ台をひっくり返して帰ろうと思って、店に入ったのだった。

 結果としてちゃぶ台はひっくり返らなかった。いやー、美味しかったんですね。一番のヒットは厚揚げに地元の味噌を乗せたもの、これはお代わりをしてしまった。焼牡蠣も旨味が凝縮されていて酒に合う。浜で上がって、そのままテーブルに並べられたカレイの煮つけもおつでした。
 それでもね、往復80分もかけて飲みに行くのは大変だなぁ……としみじみ感じた夕べだった(笑)。

 あああ、「ワルシャワ友人帳」のことを書くつもりだったのに、海の居酒屋のインパクトが強くて筆がそっちに流れてしまった。ということで、また明日!