ひどい店

 週末に某新幹線駅の南にあるイタ飯屋で事業所の食事会を実施した。女子社員が多いのでどうしてもイタ飯傾向になる。でもね、超和食主義の和ルシャワとしては、今ひとつ乗り切れない。そもそも熱燗がないんですよ(泣)。それにいたるところにトマトがとまっとる(大泣)。
 昨日も口にしたのはサラミの薄いのを一切れとブリのカルパッチョを一口くらい。チーズはトマトに挟まれていたので、う〜ん、食べられない。だからイタ飯屋は嫌いだ。それでも部下たちが行きたいというならば付き合う。ワシャはいい上司なのじゃ(笑)。
 しかし、昨日の店はひどかった。あの店だけは二度と行かない。食い物も不味かったが、店の対応が最低だった。他のメンバーがいなければ、即、店を替えていただろう。
 食事会は午後6時からだった。大方の部下は車に乗り合わせて新幹線駅前まで向かう。ワシャは基本的に5km以内なら自転車で移動することにしているので、夕べも愛車の流星号で事業所を出発しましたぞ。自転車通勤の部下もついてきたので、二人でだべりながら行けばいいや、くらいに思っていたらとんでもなかった。
 昨日は北西の風が強く、三河では「伊吹おろし」というのだが、この寒風が真っ向から吹き付けるからたまらない。さすがの流星号でもてこずってしまったわい。
 それでも15分前には店に着いた。ドア鈴を鳴らして店内に入る。おおお、店内は暖かいな〜。
 ドア鈴を聞きつけて女の店員が出てくる。部下が「予約している○○ですが」と告げると、女の店員は「6時からの○○さんですね?」と繰り返す。そうです。コートを脱いでテーブルに着こうとすると、店員は「準備中ですので6時まで店の外でお待ちください」と言うではないか。
「はあ?」
 と、思わず声を張り上げてしまった。
 店の中には誰もいない。テーブルには皿が積まれ、ナイフ・フォークがバスケットに入っている。準備はできているじゃないか。それに外は伊吹おろしがビル風と相まって突風に近いような状況だ。風速「223」mくらいの風だったかな(笑)。これで「準備まで外で待て」って言うのが恐ろしい。
「ホントに外で待てって言うの?」
 と再度確認をすると、店員は大きくうなずいた。
 ダメだこりゃ。
 ワシャは部下を誘って隣の和の居酒屋に入り直した。対応に出た居酒屋の店員に「すいませんが、隣のイタ飯屋が時間にならないと中に入れてくれないので15分ばかり飲ませてもらえますか?」とたずねると「どうぞどうぞ」と言ってくれた。
 ありがたい。というか隣のイタ飯屋の対応が異常なのである。
 15分の短い間だったけれど、暖かい店内でタコとキュウリのキムチ和えをあてにして生ビールをいただきましたぞ。ずっとここでいいんだけど(泣)。
 生ビール1杯でちょうど15分、行きたくもないが、隣のイタ飯屋に移る。まぁ一事が万事ということですな。料理は不味いし、飲み物を頼んでもなかなか出てこない。店員のレスポンスがひどいね。メンバーは20人ほどだったが、リピートする者はいないだろう。以前に食事会を開いたイタ飯屋(このときもです・泣)では、料理は残らなかったが、夕べはパスタ系がごっそりと残っていた。客は正直なのである。
 はずれの店はさっさと勘定を済ませ、別の店にしけこんだのだった。