保守もサヨクも

「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」
 こんな政治臭の強烈な句は載せるべきではない。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/07/18/04.html
 これに対してサヨクは「生きにくい社会が固定化する」と反発しているんだとさ。
 いやいや、そんなことはないと思いまずぞ。
改正派が「梅雨明けに『九条改正』叫ぶ声」という句を出していれば、100%の確率で「こんな政治色の強い句を掲載するとはなにごとか!」と、おサヨク様は怒り狂う。まさにどの口で言う、ということなのだが、節操のないのがおサヨク様だからね。なにしろ自分たちにとって都合のいい主張ばかりを大声で張り上げ、自分たちの主義と違えば、相手構わず難癖をつけまくってくる。なにしろ面倒くさい方々なのだ。
 小沢昭一『川柳うきよ鏡』(新潮新書)にこんな句がある。
「たくわんは日本軍の足の音」
この川柳、主義者の嫌いな「軍靴の音」が読み込まれている。それもストレートに「日本軍の足の音」と言っちゃっているが、冒頭の句と比べるとかなりいい。
この川柳への小沢さんの解説を見てみよう。
「臭くてダサイなんて若い奴は言うけど、漬物はタクワンが一番だ。それを噛んでいると、その音で、どういうわけか、昔、陸軍で行進していた時を思い出すのよ。タクワンって、色も軍服に似ているけど、なんだか日本陸軍みたいね、なんだか……」
 タクワンのボリボリという音が「行進の音」に聞こえるって、なんとなく土埃の色や臭いを介してセピア色の郷愁まで感じさせるいい川柳だと思う。でも、主義者のサヨクコードには引っ掛かるんだろうなぁ(笑)。

 おいお〜い、県会議員のボロがあとを絶たない。
http://www.kawano-toru.net/
 まだネット上にはニュースが流れていないので今朝の新聞を写す。
当該県議は《政務活動費から地震が常務取締役を務める同族会社に、事務所家賃などとして1408万円を支払ったうえ、同社が河野氏側に少なくとも450万円を政治献金していたことがわかった。》のだそうな。
 あの号泣県議のおかげで、いろいろな地域から甘い汁を吸っている寄生虫の姿が見えてくる。
右も左も困ったものだ。