知らないこと

 ただ今、新幹線で東京に向かっております。
 三河は曇っていたけれど、浜松あたりからお日様が顔をだす。今日は富士山に逢えるかなぁ。

 昨日、ちょっとした会議の中で、ある言葉が話題になった。「和顔既以暢」というものである。
「わがんすでにもってのぶ」と読むまでは読めたが、意味が解らない。「わがんすでにもって」までは読めますよね。最後の「暢」も「暢子」という同級生がいたので「のぶ」と読めたわけだ、「暢」って漢字をふだん使わないでしょ。だから解釈のしようがない。
 あとで調べてみて、これが荀子からきているということを知った。意味は「和やかになった顔は、すでに緊張を解いている」ということなのだそうな。

 浜松は晴れていたが、静岡ではしっかりと曇っている。だから富士山には逢えず。
 三島あたりから車内が混み始める。

 ううむ、だんだん元気が出てきたぞ。
 安倍さんが「河野談話の内容を検証する」と言ったことに対して韓国の朴大統領の反応が笑える。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014030100146
《「歴史の真実は生きている人々の証言だ。証人の声を聞こうとせず、政治的利害でそれを認めなければ、孤立を招くだけだ」と述べ、慰安婦問題で解決に向けた対応を取るよう求めた。》
 この人、歴史というものを知らない。なにが歴史的事実を歪曲するかといえば、人の証言ほどいい加減なものはないのである。自分自身の周辺を考えてもそうでしょ。ある事実について、同じことを体験しながら、AさんとBさんとではまったく違った証言になるなんてことは常識と言っていい。ことほど左様に人の証言はあてにならないということで、その証言の裏付けを取ることが重要なことは論を俟たない。
「証人の声」に拘泥している限り本当の歴史は見えてこないし、そこに踏み込まないところが韓国の言い分を胡散臭いものにしている。自らの主張に自信があるなら、全面的に検証をすればいいわけでしょ(笑)。