青谷上寺地(あおやかみじち)とおまけ

 昨日、「英雄たちの選択SP」がNHKBSプレミアムで再放送された。磯田道史さんがMCとなって進めていく歴史番組で、わりと気に入っている。再放送は「日本古代特集」だった。とくに青谷上寺地遺跡(鳥取県
http://www.tbz.or.jp/kamijichi/
を取り上げていたので食い入るようにみた。この遺跡の興味深いところは100人を超える人骨が発掘されているところである。またそれらには殺傷痕があり、まとめて埋められているところから戦闘による殺傷ののちに埋められたものと考えられている。弥生時代の山陰の裕福な集落を、別の集団が襲った。弥生時代の生々しい戦闘の痕跡を残しているということで、考古学ファンには有名なところである。
 九州から近畿にかけてすでに稲作が定着し、鉄器の製造も始まっていた。富の蓄積もできるようになった。それらを守るため、奪うため、武装をした兵士が発達していくのは必然だったのかもしれない。
 このことを踏まえて、いわゆる「南京事件」のことである。中国共産党は「30万人の市民を殺戮した」と喚いている。時には「50万人」などと増えることもある。どこぞの国の「慰安婦」と同じで、被害者と名乗る人間の証言は多い。しかし物証に欠けているのが悲しい(笑)。
 30万人ですよ。その犠牲者の遺骨たるや膨大な量になる。成人男性で骨の重さが2.5〜3.0㎏。少なめに見積もって老若男女を均して2㎏で計算しても600tである。2000年前の弥生時代の小集落の争いの痕跡ですら生々しく残っているのである。それがわずか80年前のことなのに、物的な証拠がまったくないっていうのもおかしな話だ。昭和初期、すでに映像の時代に入っている。大虐殺があったとしたらそれに関連する写真があってもよさそうなものだが、「証拠写真」といわれるもののほぼ全部がプロパガンダ用に作られた「偽物」であることが明白な事実として検証されている。要するに青谷上寺地のように物証がなにもないのだ。土に埋めたという証言もあるし捏造写真もある。だったらそこを掘れば人骨がそれこそ山のように出るだろう。それを示してこその事実なのだが、そういった検証がされたという話は寡聞にして知らない。いつまで思想宣伝ばっかりをやっているんだ。一党独裁が終焉するまでやるんだろうね。
 青谷上寺地遺跡出土の人骨の話を聴いて、そんなことを思った。

 おまけ。
 昨日行われた日米防衛相会談である。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170204-00000087-mai-pol
 今回のマティス国防長官の訪日は日本にとって成功だった。とくに「尖閣諸島日米安保条約第5条の適用範囲」という言葉を引き出したことの意味は大きい。
 それにしてもだ。稲田防衛大臣マティス国防長官の会談の席で、マティスの左隣りに座っていた白人女は無礼な野郎だ。野郎じゃないか。テレビカメラでマティスが映されている間、ずっとガムを噛んでいやあがる。これがアメリカ人の躾の悪さなのだろう。フィリッピン大統領が中共の主席の前でガムを噛んでいたが、世界をリードするアメリカの国防長官の一行の中にガムを噛んで会談に臨むバカ随行員がいるとは思わなかった。
 もうひとつ。マティスは軍人としての歴が長い。戦場経験も多く、人としての覚悟、決意などのようなものが年齢を重ねることで醸成されている。いい重さというのか、気概のようなものを感じる。
 半面、稲田防衛大臣である。ワシャは他の女性国会議員よりはかっている。しかしマティスと対峙するには少し貫録がない。稲田大臣でいいんですよ。でもね、日本女性というのは外国人からみると子供に見えてしまうところがある。マティスと並ぶとどうしても見劣りがする。小野寺さんとか中谷さんだったらもう少し映りがよかったのに。