木曜日、NHKBSプレミアムで[よみがえる江戸城」の再放送を見た。CGで江戸城を詳細なところまで復元するという番組でこれがなかなかおもしろかった。
大広間の上段、中段、下段の間を原寸大でスタジオに再築した。片岡鶴太郎や松村邦洋が実際にその部屋に立っているので、スケール感が理解できる。かなり大きい。そして間ごとの段差が想像以上に高いことに驚く。『歴史の名城シリーズ⑦江戸城』(学研)によれば、段差は7寸、つまり21センチある。将軍の坐す上段の間と大名が膝行(平伏しながら膝でにじり進むこと)して拝謁をする下段の間の間には42センチの高低差があった。鶴太郎は小柄なので、下段の間から中段の間に移動するのに「よっこらしょ」という感じだった。
この大広間の北西の角から西へ延びる入側(いるがわ)、入側は廊下のようなものと思っていただければいいでしょう。その入側の先に、多分、江戸城でもっとも有名な廊下である松之廊下がある。忠臣蔵の発端をつくった浅野内匠頭刃傷の場所である。