一昨日(17日)ことだ。交流のある市内企業の若手と一杯飲む機会があった。宴は午後6時30分開始だったので、少しだけ時間がある。だから、いつもの駅前の本屋に立ち寄ることにする。
15日の午前6時29分に「e−hon」からメールが入っていたのだ。
《この度は、「e−hon」にご注文いただきまして、誠にありがとうございます。
下記の商品につきまして、駅前堂書店への発送が完了いたしました。到着予定日:2014年2月17日》
このメールが届くと1〜2日中には必ずもらいに行く。自宅には届けてもらいたくない。なにしろ本の並んだ空間に身をおくのが楽しいからね。
受け取る予定の本は、作家の日垣隆さん主催の古典読書会の課題図書、中谷宇吉郎『雪』(岩波文庫)だった。その他にも、中谷宇吉郎『科学の方法』(岩波新書)、『旭山動物園の奇跡』(扶桑社文庫)などが届いているはずだった。
奥のカウンターで「ワルシャワで〜す」と声をかけると、書店員が「は〜い」と返事をしてカウンターの裏の倉庫に消える。いつものパターンだ。まもなく梱包された本を抱えて出てくる……はずが、来ない。
「ワルシャワさん、本が届いていません」
「中谷宇吉郎の『雪』なんですよ。今日付けで到着するはずなんですが」
「雪のために輸送が止まってしまったらしいです」
「ありゃま」
こんなことは初めてだった。雪で『雪』が届かないとは……