復活!

 夕方になってようやく人心地がついてきた。楽しいからといってあんまりお酒は呑み過ぎないようにしましょう。
 二日酔いの所為で気分が重い。こんな日はさっさと家に帰るに限る。そそくさと後片付けをして午後6時に会社を出た。真っ直ぐに帰ればいいのに、どうしても本屋の前に差し掛かると店内に吸い寄せられてしまうのだった。
 雑誌を整理していた店員がワシャに気がつき、
「あ、ワルシャワさんのe−hon届いてますよ」
と声を掛けてくれた。
「は〜い」と返事をして、取り敢えず新刊のコーナーにゆく。そして、ざあーっと眺める。およよ、「読字障害」という文字が読書センサーに引っ掛かった。
『NHKスペシャル 病の起源2』(NHK出版)サブタイトルが「読字障害/糖尿病/アレルギー」
 何故この「読字障害」に釣られたかというと、実は、村上春樹の『1Q84』の中に「読字障害」の少女が登場するのだ。だからその単語が気になっていた。こういう絶好のタイミングで本に出会うと買わないわけにはいきませんわなぁ。
 同じ本棚を物色していると「日本の科学者100人100冊」という背表紙が目についた。季刊誌の「考える人」2009年夏号が、日本の科学者が書いた本、その人についてかかれた本などを特集している。ワシャはこの手の「本の紹介本」に弱いので買うしかないのだった。
 う〜む、やはり頭が重たい。活字を見ていると眩暈がしてくるぞなもし。危険だ。会計を済ませて急いで帰ろうっと。でもね、新刊コーナーからレジに向かう途中にコミックのコーナーがある。そういえば、奥浩哉『GANTZ/26』(集英社)がそろそろ出る頃だ。ちらっと視線をコミックの棚に走らせる。ビンゴ!都合3冊、レジカウンターに置くと、店員さんが奥から注文してあった本を持ってきてくれた。
日垣隆『「無駄な抵抗はよせ」はよせ』(WAC)
日下公人武田邦彦『つくられた「環境問題」』(WAC)
久恒啓一『図解資本論』(イースト・プレス
丸山健二『百と八つの流れ星』(岩波書店
川上弘美『どこから行っても遠い町』(新潮社)
ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される』(早川書房
 およよ、いろいろと頼んでいたんですな。

 そして最後の1冊が驚いた。 
竹内恒夫『環境構造改革』(リサイクル文化社)
え?これは土曜日に届いてまっせ。いやー、ダブって注文をしていたんですな。やれやれ。