居酒屋再会

 3年ほど前に、ずっと通っていた居酒屋の大将が倒れた。以来、その店は戸締めになって、あちこちの呑み屋をうろうろとしたものである。
 その店が先月の末に再開していた。残念ながら大将は復帰していなかった。けれど、その息子が会社を辞めて、新大将として店をリニューアルオープンしていた。

 その店に昨日も行ってきましたぞ。「も」というのはすでに様子見で一度顔を出しているんですね。1回目は、実に軽く、カウンターで呑んだ。おでんと塩辛で熱燗をチビリチビリ。う〜ん、おでんの味は変わっていない。そしてここの塩辛は絶品だったが、相変わらず味は落ちていなかった。ワシャ一人で2皿も食べてしまいましたぞ。美味し!

 昨夜は腰をすえて呑みに行った。最近、ワシャは年下の呑み友達と酒を酌むことが多かったのだが、昨日は久しぶりにOBを誘ってそこに行った。実はそのOBが、ワシャに酒の呑みかたや、金の使い方を教えてくれた恩師である。店の再開を記念するには、一番相応しい人物だろう。
 さて、2回目である。すでに1回目で味が変わっていないことは確かめた。だから今回は普通に注文をする。
「やっぱりこの季節は河豚でしょう」
 ということで、河豚ちりを頼んだ。それにここは鰻も美味しい。久しぶりなので懐はさみしいけれど奮発をした。もちろん絶品塩辛と、店の名物のシメサバもいただきま〜す。

 いや〜、昨日は寒夜だったが、恩師と久しぶりに再会し旧交を温め、ほっこりしたいい宴になった。