HONDA N−ONE

 昨日、所用で西三河南部の西尾、碧南界隈を車で走っていた。空は雲一つない絶好の行楽日和だったが、行楽とは縁のないワシャなのである(泣)。碧南から安城にぬける県道を走っている時に赤い「HONDA N−ONE」が、ワシャの前に割り込んできた。それからずっと「N−ONE」の尻を見ながら走る。
 ところがこれがとても走りにくい。「N−ONE」のハッチバックのナンバープレートの上に、デザインなのだろうけれども大きな鏡がついている。近くに寄って確認した。周囲の風景が映っていたから、少し曲面にはなってはいるがあきらかに鏡がつけてある。これがまぶしい。
 もちろん車というものは、車体のあちこちで太陽光を反射する。ガラス面、車体面のあちこちが太陽光を反射する。フェンダーミラーなどは鏡そのものだから目障りこの上ない。でもこれらは相互に迷惑をかけあっているのだから、我慢の範囲だと思っている。
 しかし「N−ONE」はその受忍限度を超えていると思う。まずこちらを見ていただきたい。クリックして少し下にスクロールしていただくと「N−ONE」の後姿がご覧いただける。
http://www.honda.co.jp/N-ONE/
 窓とナンバープレートの間に、多分、ハッチのオープナーだと思うけれど、横長の銀色のプレートがあるでしょ。これがギンギラギンギラ太陽を反射するんですね。この反射たるや生半可なものではない。だって大きな鏡そのものが付けてあるのだから、太陽をそのまま反射してくる。
 一度「N−ONE」を見つけたら後ろについて走っていただきたい。なにしろ眩しいから。ただしくれぐれも追突事故などにはご注意あれ。ほんとに危ないんですぞ。家に戻っても目に中の黒い残像がなかなか取れなかった。

「HONDA」は高々と謳っている。「永く愛着がもてるカタチ」「端正に整えられた、インテリア」「サクサク走って低燃費」。上記のサイトを見る限り、ユーザーには居住性、操作性、安全性、紫外線カットまで気を使っているとは思う。でもね、この車は外側にいる人への配慮を欠いている。それが大きな鏡をハッチバックに取り付けてしまったということなのである。これがHONDAの最近のコンセプトなのだとしたら、本田宗一郎は泣いているぞ。