金に魅入られた嫌なヤツら

 みずほ銀行が「深くおわび」した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131004-OYT1T01131.htm
みずほ銀行信販会社を通じた暴力団員らへの約2億円の融資を放置した問題で、昨年12月からの金融庁の検査で指摘を受けながらも、みずほ銀が、法令順守の担当役員だったOBへの聞き取りなど本格的な調査をしていないことが分かった。》
 しょせん大きな企業などというものは、こういった体質を持っている。巨大な恐竜の神経が鈍いのと同じなんだよね。それにしても、謝罪会見に頭取自身が出てこない。これはいったいどういうことなのだろう。「副頭取でいい」と思ったとしたら、危機管理のまったくできない頭取だ。行内に派閥があって、問題を引き起こした担当役員の所属する派閥のトップが副頭取で「だからあなたが謝んなさいよ」と頭取が言ったとしたら、これも組織的に問題がある。まぁどちらにしても卑怯な頭取だとは思いますがね。
 作家の日垣隆さんが、みずほ銀行と大バトルをしたことは『どっからでもかかって来い!』(日本実業出版社)に詳しい。コラムニストの勝谷誠彦さんは、有料メルマガで「休眠口座」の金が銀行の収益として処理されている実態を告発している。ワシャの日記にもそのあたりのことが書いているのでご笑覧くだされ。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20120214
 
 今朝の「朝日川柳」にこんなのがあった。
「漏れという より汚染水 垂れ流し」
 勝谷さんのメルマガの昨日のタイトルがこうだ。
《「ナナメにおいたら汚染水こぼれちゃった」馬鹿の実態……》
 斜面に汚染水タンクを設置して、高いところのタンクを基準にして汚染水を入れていたら低いところのタンクがあふれましたとさ……アホか!
 社長がどれほど頭を下げて取り繕っても、国の行く末より社の都合ばかりを優先する東京電力を信用しろというのは無理でしょう。うわさでは、機を見るに敏な社員がすでに下船を始めているという。沈没船から逃げるネズミといったところですな。管理監督部門に、卑怯だけれど優秀な人材がいなくなっているとすれば、東電の危機的状況はさらに危機的だ。

 三重県の三瀧商事が米の産地偽装をした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131005-00000014-mai-soci
 ここでも社長は出てこない。管理部長という人が出てきて記者会見に晒されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131004-00000156-jij-pol
コメ偽装販売を解明するための検査の現場にすら、服部洋子社長は一度も姿を見せなかったんだとさ。

 嫌なヤツらのことばかり書いてしまったので口直しに……。
 1944年10月1日、頭山満が身罷った。大アジア主義を唱えた憂国の志士は、金に頓着せず潔い人物であったという。