一斉清掃

 今朝はウオーキングをやめた。三日坊主ではないんですよ。9月の最初の日曜日は、町内一斉清掃の日と決められていて、大方の住民は早朝7時から側溝清掃、草取り、ゴミ拾いなどにいそしむことになっている。
 ワシャの隣組は9世帯から構成されていて、その組が管理する側溝だけでも200m、大きなマスが3つ、小型が2つある。これはなかかな大変な作業なのじゃ。
 とくにワシャの組は高齢化が著しい。9世帯の内、3世帯が後期高齢者、3世帯が高齢者世帯、60歳以下の世帯が3世帯となっている。この編成で土嚢袋40袋分の土を揚げて、ゴミ袋30袋分の草やゴミを片付けるのである。町内会は1時間の作業ということで周知している。しかし後期高齢者は朝が早い。時間を守らず、30分も前から清掃を始めるんですよ(泣)。付き合わされて、賞味1時間半の作業になってしもうた。
 ワシャらの組は、幅員4mほどの路地の両側に並ぶ9軒の家から構成されている。その路地が表ということになり、9軒の家の玄関はみんなこの路地側にある。表通りの側溝に対して家の裏側にも深い側溝が通っている。これが先年、この辺りに下水道が敷かれたために、不要となり、今は大雨が降ったときに雨水が流れるだけの空堀のようになっている。
 久しぶりにそこを覗いてみた。全長60mほどの深い側溝は、中に降りて歩けるほどの幅はない。だからここ1年は人跡未踏の地となっていた。ううむ、自然とは逞しいものである。確か昨年も土揚げをして溝を浚った覚えがあるのだが、なななんと、しっかり立ちの高い草も育っており、その足元にはいろいろな種類の苔が生えている。コウロギもいればミミズもいて、きっちりと生態系が出来上がっているのだ。ちょいとした奥入瀬渓流のようでしたぞ。
http://www.aptinet.jp/Detail_display_00000339.html
 残念ながら、天から「クワッ!」とイカズチが降ってきて、コオロギの別天地は無残にも破壊されてしまったのでした。コオロギよ、ワシャを恨むでないぞよ。恨むなら一斉清掃を決めた町内会を恨んでちょーだいね。

 ワシャは奥入瀬渓流からコオロギを救出し、ワシャんちの庭に放してやったのだった。めでたしめでたし。