花色木綿

 いやぁ、ちょいと忙しい日々が続いている。今日なんか朝から人前でしゃべること4回。連続3時間も辛いけれど、違う話を、違う相手に、同日に4つこなすというのも結構しんどい。その準備を早朝からやっていたので、日記に向かうのが遅れてしまった。

 さて、落語に「出来心」という噺がある。新米の泥棒が、空巣狙いの手口を教わって出かけるのだがヘマばかり。ようやく人のいない裏長屋を見つけ物色するのだが、これが何にもない。そこに折悪しく住人が戻ってきた。あわてて縁の下に隠れる泥棒。
 ところが住人は、空巣に入られたことに気がついて、これは、たまっている店賃のいい口実ができたとばかりに、大家を呼びつけて、あれもこれも盗まれたと言い出す。
「裏は花色木綿のふとん」
「裏は花色木綿の羽二重」
「裏が花色木綿の博多帯」
「裏が花色木綿のかや」
 と、何にでも花色木綿の裏地をつけてしまうところがくすぐりどころ。
 それを聞いていた縁の下の泥棒、何にも盗んでいないのに「盗んだ盗んだ」と言われ、飛び出してそのことを責める。
 大家が住人に「なんで盗られてもいないものをあれこれといいやがった」と詰問すると、住人が「へえ、大家さん、これもほんの出来心でございます」と落とす。
 花色木綿が何度も出てくることから、この落語の別名を「花色木綿」とも言う。

 ここまでは前振り。実は昨日、ワルシャワ家にも泥棒が入った。朝、5時半ごろに2階の寝室から1階のリビングに下りてびっくらこきましたぞ。リビングとその南側の8畳間が土足の足跡でびっしりなのであ〜る。そして8畳間の庭に面した掃き出し窓が少し開いている。窓の外には重い2mほどの木製の目隠しがあって、これが外からの侵入を阻むはずだったが、これが動かされていた。
 ワシャはその前日、午後11時半ごろまで起きていた。息子は午前2時半に帰宅したという。その時には異変はなかったというから、犯行時間は2時30分から5時30分の間、3時間ということになる。その前日ならば、2時30分には起床していた。1日違っていれば、ボコボコにしてやったのに(怒)。
 被害は、リビングに置いてあった家族のバッグが2個。実はいつもワシャのバッグもリビングに置いてあるのだが、この日はなぜか、書庫に持ち込んでいて助かった。
 バッグの中身はケータイや財布などで、被害総額は5万円くらいか。ワシャのバッグだったら20万くらいいかれるところだったわい(20万ウォンですけど・笑)。
 で、朝一番で、近くの交番から2人のおまわりさんが来てくれた。その後、本署から鑑識が4人、6人体制でワサワサ現場検証を始める。
zzzzz
 ううむ、ここまで書いてきて、疲労がピークに達した。ついうとうとしてしまったのじゃ。現場検証から、事件解決までの話は明日のココロということで。