性悪説

 川崎の婦女暴行男がようやく逮捕された。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140109-00000718-yom-soci
 でもね、西三河ほどの田舎でも凶悪な強盗がいるのである。例えば3日前に、ワシャの家の近くで事件は起きた。マンション駐車場に車を駐車したところ、いきなり鉄パイプで助手席側の窓ガラスが割られた。助手席に乗っていた男性が降車すると、強盗が鉄パイプで襲ってきた。男性は打撲傷を負い、ひるんだ隙に手提げバッグ(30万円入り)が奪われたという。
 ううむ……手口がいかにも荒っぽい。都会でこの手の犯罪は珍しくもないだろうが、三河あたりでは少々驚く。あらかじめ、裕福そうな人物を狙っていたとは思うが、場当たり的な犯罪だとたまらない。場当たり的に犯行に及んで、ワシャなんかに当たった日には、3000円くらいにしかなりまへんで(笑)。

 犯罪者の中には天性が「悪」という人間もいる。罪を犯すのに、これっぽっちも心が揺るがないし、どんな手を尽くしても更生しない、そういう犯罪常習者がいることを忘れてはいけない。田嶋陽子の「話せばわかりあえるのよぉ」では絶対に解決しないのである。
 今回の逃走男も、常習者臭が強くする。最初に逮捕された罪科は「集団強姦」だそうな。犯罪仲間とつるんで21歳の女性を車に連れ込んで暴行し15万円を奪った。もっとも恥ずべき卑劣な犯罪だ。家庭内では家族に対しても暴力をふるっていたという。その上に隙を見ての逃亡である。どの犯罪にも大した計画性があったとは思えないが、相手の隙を見つけて、そこに付け込んで行動に移す、その反射神経だけはいいのだろう。

 犯罪というのは一般市民が想像しているよりもかなり多い。西三河のような田舎ですら日々、場所を問わず発生している。犯罪認知件数は減っていると警察は胸を張るが、体感治安は確実に悪化している。最近、ワシャの知人の家にも夜間に侵入盗があった。そこは商店で古めかしい金庫が置いてあったそうな。それに気が付いた泥棒は、近くにあったバールでゴンゴンと金庫を叩きまくったそうだ。ま、そんなことでは金庫は開きませんがね。結局、大きな音を立てたので、その音に気が付いた家人に取り押さえられた。それにしてもこの泥棒ほぼ阿呆でしょ。
 でもね、笑ってはいられない。こういった頭の悪い犯罪者というのが一番困るのである。後先を考えない。瞬間に短絡的行動をとる。むき身の出刃包丁が落ちているようなものである。
 ニュース番組でインタビューを受ける川崎市民は、今回の逃亡者が逮捕されて安堵していると口々に言っている。安堵しちゃだめですよ。犯罪者やその予備軍はあなたの周囲に恐ろしいほど棲んでいる。

 気心の知れない人間は信用しないこと、人を見たら泥棒と思え、殺伐としたことだけれど、そういった時代になっている。くれぐれもご用心を。