PRマスコットキャラクター

 彦根の「ひこにゃん」、熊本の「くまモン」が人気がある。それに続くのが、愛知県岡崎市の非公式キャラの「オカザえもん」かもしれない。
http://news.mynavi.jp/news/2013/06/15/140/index.html
「岡」の字を顔に見立てて、白いタイツのツナギの胸に「崎」の字が書かれてある。ゆるさ、クオリティの無さでは、前者2体にも水を空けるほどの適当なキャラで、どこを取り立てて「キモかわいい」などという評価が出てくるのだろう。
 なにしろ地元岡崎では、熊本県の「くまモン」の次は「オカザえもん」という評判になっているらしい。

 愛知県碧南市の「てらまち小僧」というのもシュールでっせ。
http://www.city.hekinan.aichi.jp/SHOUKOKA/teramachi/kozou/teramachikozou.html
 YouTubeはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=-YnM90HR1Jk
 切妻屋根をズラにして、よく見れば一休さんのように丸坊主。額には戒疤(かいは/6つの円)のような点々があるけれど、6つではなくて4つ、いったい何を意味しているのだろう。大浜と書かれた短い着物に下駄をはいている。「オカザえもん」と同じでなんだかとってもチープなんだが……。
 
 反対にきっちりと作りこまれているクオリティの高いキャラクターたちもいる。愛知県刈谷市の「かつなりくん」
http://www.city.kariya.lg.jp/history/character/katunarikigurumi.html
である。このキャラはデザインの段階からきっちりと作りこまれており、キグルミの完成度も高い。
 刈谷のとなりの安城市は「サルビーちゃん」である。
http://blog-imgs-62-origin.fc2.com/a/n/j/anjogenkikai/2013050711361878c.jpg
http://www.city.anjo.aichi.jp/shisei/nankichi/nankichisalvie.html
 このマスコットキャラにもプロが作成した匂いがする。
 どちらがいいとか、悪いという話ではない。名工の手による古九谷もいいけれど、野の陶工が作った雑器にもおもしろいものがあるということ。
 ただ、問題はその数である。例えば、「てらまち小僧」の碧南市では、17ものマスコットキャラを揃えている。
http://hekinanjc.jp/publics/index/37/
 これはいささか多かろう。作ればいいというものではない。17ものマスコットキャラを全部覚えている碧南市民はまず居るまい。キャラを立てるのが、この手のツールの大切なところなのだが、そもそも数が多すぎて焦点が絞られないし、どうやって地元のPRをしていくのだろう。キャラクター戦略が見えてこない。
 やっている当事者たちだけが楽しい、ではダメなのだ。