居酒屋で

 夕べ、友だちと酒を飲みながら「恋愛論」で盛り上がっていた。ワシャは、山陰の恋愛の達人のブログを読んでいるので、その人の言葉を借りて論を展開した。
「人間のセックスというのは、男と女でしかできない愛情あふれるコミュニケーションだ」
「世間の目みたいなものを気にし過ぎると恋が窮屈なものになる」
「正しい恋愛なんてない」
「いつもべったり一緒の関係より、良い意味で一定の距離をもつ恋愛もいい」
 などなど、達人の言葉は示唆に富んでいる。しかし、ワシャは達人ほどの豊富な知識と経験がないので、なかなか達人の言葉をうまく噛み砕いて伝えることができなかった。まだまだ修行が足りぬわい。

 
 本日のメニューを見ると、季節ものの「ハモの湯引き」があったので注文する。骨切りをして湯引きしたものは、白い花が開いたように縮れてまことに美しい。だが、出てきたハモは顔色が少し悪かった。梅肉にあえて食す。ううむ、コリコリとした触感も薄い。塩味も強く、梅肉の酸味と喧嘩をしてしまう。三河あたりではハモは無理だったか。
 それでも黒鯛のお造りは絶品で、こちらのほうは美味しくいただきました。