すでに旧聞に属するが、前橋市の話。職場で職員が個人的に出したゴミは自宅に持って帰らせるという制度を導入した。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130126/gnm13012602130004-n1.htm
庁舎のゴミの４３％が、職員の飲食ゴミと判明したため、職員へのゴミ減量意識の啓発のためなんだそうな。
啓発ねぇ……。でも、聞けば、自宅に持ち帰ったゴミはそのまま家庭ゴミとして前橋市の焼却場に持ち込まれるので、ゴミ減量の効果はそもそもない。いやいや、市外から通勤している職員もいるから、その分くらいは前橋市の焼却場から少し減る勘定だろう。でも、他所の焼却炉に行くだけのことだから根本的な解決にはなっていないような……。
ワシャは花粉症である。この時期、ローションティシューが手放せない。自宅にも会社にも常に常備している。とくに会社には空気清浄器を置けないし、人の出入りが多いから常に外気が侵入してしまう。マスクをしていれば多少はいいのかもしれない。でもね、客商売だから、なかなかそうも言っていられないのじゃ。
ゆえにローションティシューのお世話になる。でもね、これをいちいち持って帰れと言われるとつらい。ティシューの丸まったのを透明なビニール袋にたっぷり詰めて、それを手に持っていい年をしたオッサンを歩かせるのはイジメではないかいな。それなら透明でない紙袋にすればいい、という問題でもない。紙だと、湿ってしまうし、どこかで落っことしてごらんなさいな。ポロポロと丸まったティシューが散らばってしまう。そんな緊張を強いられつつ帰宅するなんて、前橋市の皆さんは我慢づよい。
それで確実な効果が出ると言うならば、遣り甲斐もあるだろうが、ある雑誌によれば、あまり効果は出ていないらしい。職員の精神的なものに資するだけだそうな。ううむ、どこか方向が違うような気がする。
